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2013/05/02

[記事] あわせて読むと面白いかも!? アート、デザイン、知財戦略。


photo credit: ♥serendipity via photopin cc

「合わせ技」な、記事紹介です。

今日の日経ビジネスオンラインで、知財情報の記事がアップされておりました。

アップルの強みを知財情報から読み解く
経営戦略の柱、「デザ・ドリ」とは?
http://business.nikkeibp.co.jp/article/report/20130416/246719/

アナリスト講座でもお世話になっている、
杉光先生と小林先生が執筆された記事です。


2ページ目以降を読むには、ユーザー登録が必要ではありますが・・・

まず、Samsungとの注力分野の比較が面白いです。

そして、アップルがDesignPatentsとTrademarkの両方で、
ユーザーとの接点を二重保護している部分(記事では5ページ目)など、

知財業務に携わる立場でも、Appleユーザーの立場でも
とても興味深く読みました。

が、登録ユーザー限定の記事なので、
ネタバレは、控えさせて頂きますね。(微笑)


さて、この「アップルの強みを知財情報から読み解く」 を読んだとき、
すぐに思い出したのが、こちらの記事


2013-03-06 Logic, Market and Art (Chikirinの日記)

有名なブロガーさんで、本も出ているので、
「ちきりんさん、知ってる!」という方もいらっしゃるかもしれませんね。



記事冒頭からの引用です。


“色の三原色”というのがありますよね。たとえば、光の三原色はで、すべての色はこの3つの色の組み合わせ(混ぜ合わせ比率)により作り出されます。
それと同様、最近ちきりんは「世の中のすべてのものは、この3要素の組み合わせで決まってるんだな」と思い始めました。
f:id:Chikirin:20130306134446j:image:w400

人もモノもコンセプトも、この3つの要素がどれくらいずつ含まれているかで、表現できそう。
たとえば極端な場合、「俺はロジック100%!」という人もいれば、「あいつってアート100だよな」という人や「マーケット100%な野郎」も存在します。
もちろん大半の人は、3つの要素の混じり合ったところにいて、そこには無数のバリエーションがありえます。

これにはもうひとつ、関連記事があります。

2013-04-05 研究者・勝負師・芸術家

どんな世界でもトッププレーヤーになるには、

・研究者 = 過去のすべての打ち手などを知識として学び、研究し尽くす

・勝負師 = そのうえで勝つための大胆な決断が必要

・芸術家 = さらに「説明できないけど、すげえ。感動する!」ってものがないとダメ



過去の情報を徹底的に調べて分析し、数多くのセオリーを勉強すれば、

理屈的には最高の商品ができるけど、

勝てないし、売れない。

・・・うん。あるよね、そういう商品。「いいのに売れない」


それらを極めたうえで、勝ちにこだわり、ここぞというタイミングで独自の判断に踏み切れば?

勝てるし、売れる!

けど、それらは“ベスト・コモディティ”にしかなれない。


ベスト・コモディティってなんだって? 

韓国製のテレビとか、ハイアールの洗濯機とかですね。

コモディティの中でベストなもの


そこに「アート」が入ると、どういう商品、どういうサービスになるか。

書かなくてもわかるでしょ?

改めて読み返すと、
ベスト・コモディティ の中に 「韓国製のテレビとか」 と出てきて、

アップルの強みを知財情報から読み解く

のSamsungとの比較結果を思い浮かべて

「あーー。アートの要素が少なめ(注:ゼロではないです。少なめ。)なのかも」 なんて感じたり。



自分なりにこじつけると

アート  / デザインやユーザーインターフェース、操作性を重視した製品群

ロジック / Design Patents と Trademark による二重保護の戦術


マーケット / 製品販売の戦略。
         小さな本社と傘下の工場・部品供給メーカーのモデルなども。
         (ここは↑ロジックの部分かもしれないけど)

・・・という風に読みました。



ついでに関連書籍。

企業が「帝国化」する アップル、マクドナルド、エクソン~新しい統治者たちの素顔 (アスキー新書)企業が「帝国化」する アップル、マクドナルド、エクソン~新しい統治者たちの素顔 (アスキー新書)
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「アート・ロジック・マーケット」 の三要素を頭に置きながら、

日経ビジネスオンラインの
アップルの強みを知財情報から読み解く

を読んでみると、知財とはちょっと違う味わい(?) が得られるかも!


それでは~



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