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2013/05/01

[DBの疑問] 辞書とシソーラスって同じもの?違うもの?


photo credit: Pulpolux !!! via photopin cc

おはようございます。酒井です。

前の記事では、

・・・と叫びを上げておりましたが、
※ ちなみに結論は 「J-GLOBAL で見たら、だいたいOK」 なり。


みなさーん、

シソーラス、ってわかりますかーー?

「シソーラスと辞書の違い」 はどうでしょう?


・・・特許のデータベースだと、
「シソーラス」や「辞書」を使わない製品も多いので、

なじみのない方もいらっしゃるかも? なんて思ったんですよね~。


というわけで、
記事の続きは「用語解説」です。 特許以外の話も少しだけあります。


 「シソーラス」 って何?

シソーラスとは、類語辞典の一種 です。

複数の同義語・類義語をまとめた(グルーピングした)もので、
かつ、グループの中には代表が決められています。


「代表が決められていること」、がシソーラスの特徴のひとつです。


下図は、J-GLOBALのシソーラスマップで「眼鏡」を表示した例。

※ ↑図はクリックで拡大します。


上の図だと、中央部に「眼鏡」とあり、
異表記に 「めがね、メガネ、目がね・・・・」等が挙げられてます。

この中で、グループ代表の表現(統制語)は 「眼鏡」

残りの同義語・異表記は、被統制語、っていいます。


シソーラス機能のあるデータベースって、

グループ代表(統制語)の「眼鏡」、で調べると、
関連語の 「メガネ、めがね、目がね・・・」 も、
まとめてヒットするように作られています。

つまり、

同義語・類義語・異表記の洗い出しにかける時間が、
ぐっと短縮されるメリットがある、

ってことですYO!

・・・では、統制語を無視して 「めがね」 などと検索した場合は?

決して「間違い」というわけではないのですが、
せっかくシソーラスがあるのに、勿体ないな~(´・ω・`)
って事になりますよね。


ですので、
シソーラスが設定されているデータベースを使うなら、
事前にシソーラスを確認しておく。これ、本当に大事です!



 シソーラスは辞書じゃないの?どこが違うの?


特許データベースでは、シソーラスという呼び名ではなくて、
「同義語辞書」を持っている製品もありますね。

同義語辞書も、同義語・類義語・異表記をグルーピングしていますが、

シソーラスとの違いは
「代表(統制語)」が決まっているか、否かです。




シソーラス構造でないもので検索すると、

めがねの関連語 → 眼鏡メガネ・・・
眼鏡の関連語 → めがねメガネ・・・

という感じに、

「代表(統制語)を指定しなくても、
関連語が候補として表示される」 という結果になります。



 「いまどき」の検索用辞書 ~ Googleの辞書はここがすごい



Googleの検索は、裏側で「同義語システム」が動いてます。
これ、かなり優秀なんですよ。
# 特許検索にも欲しくなるくらい・・・笑


ご興味のある方には、こちらの記事がおすすめです。
↓↓


Googleって、字種違いの単語についての知識を、
Web などの大量のデータから自動で学習させて、
辞書を自動生成させてるようなんですね。


 最後に、ちょっこっと注意点。

辞書やシソーラスを使う際の注意点を、ちょっとだけ。

当たり前の事ですが、
「過信しすぎないこと」 これ、大事です。


調査に使いたい・使うべき語が、
辞書やシソーラスのグルーピングからはずれている事って、
珍しくはありませんので・・・

「漏れなく検索したい」 という場面であれば、

「シソーラス(辞書)から、大事な言葉が漏れてない?」 を、
しっかり確認されると、いいと思いますよー。


それでは!




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