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2015/05/22

特許庁の技術動向調査に「中国特化型テーマ」登場


例年発表される、特許庁の「特許出願技術動向調査等報告」
今週、平成26年(2014)実施分が、アップされました。

URL
https://www.jpo.go.jp/shiryou/gidou-houkoku.htm


例年通りの動向調査も実施される中、
今年の発表で目を引いたのは、こちら。
日本企業が中国市場へ進出することを支援するため、鉄道車両等の中国において出願が活発に行われている技術分野を中心に6の技術テーマ(以下、「中国特化型テーマ」という。)を選定し、中国特許文献を読み込む出願動向調査を実施しました。

出所|経済産業省「ニュースリリース」

中国の特許文献を!
どんな調査報告なのか、例年以上に気になりました。


以下、テーマ名一覧と、
初めての「中国特化型テーマ」を見ての感想など、です。

一旦折り畳みます。





平成26年度分 調査実施テーマ一覧
<通常型テーマ>
・人工知能技術
・バイオミメティクス
・自動車エンジンの燃焼技術
・農業関連技術
・防災・減災関連技術
・内視鏡
・トレーニングマシン
・低侵襲医療機器(循環器系カテーテル及び関連機器)
・次世代海洋産業
・抗体医薬
・高吸水性樹脂
・非接触給電関連技術
・次世代無線LAN伝送技術
・レアメタル関連技術

<中国特化型テーマ>
・鉄道車両
・収穫・脱穀機
・空気調和機(エアコン)
・鉄鋼材料(鋼板等の被覆)
・鉄鋼材料(圧延、合金、熱処理)
・パワー半導体デバイス

URL
https://www.jpo.go.jp/shiryou/gidou-houkoku.htm



実際に掲載ページを見ますと、このように

通常型テーマと中国特化型テーマが一緒に掲載されています。

・・・これ、私などは
ぼーっと 
(通常型テーマのつもりで)あっ!エアコンの資料が出てる。見ようっと。」
と開くと中国特化テーマで、

「しまった!や~ら~れ~た~!」 とか、
毎度やってしまいそうです。(^^;


表題の最後にでも ※中国特化型 とか、
併記されているといいのにな、と思いました。私だけかな?(^^;



Web掲載内容は 「概要版」です。

前半は技術の概要+五極の出願動向、
後半は中国への出願を対象とした分析、となっています。


「パワー半導体」ですと、調査範囲と調査方法は次のように説明されていました。
(30頁冒頭からの引用です)




・ 中国の 特許 + 実用新案 のみ。
・ 出願人国籍ごとに分けて分析  とのこと。

他には使用データベース、対象年範囲、技術範囲などが説明されています。


細かく見ると、色々興味深い点がありそうなのですが、
ひとまず、マクロなところでいうと、

[特許]出願人国籍別登録件数推移及び登録件数比率
 (中国での登録、出願年(優先権主張年):2003-2012 年)


「特許のみ」の登録件数推移です。

中国以外の国は、タイムラグの影響が大きいとして・・・
パワー半導体のような分野でも、
中国籍の出願が増えているのだな、と実感します。


通常型テーマも、中国特化型も。
「気になるテーマはあるかな?」 と、覗いて見られてはいかがでしょうか。

URL
https://www.jpo.go.jp/shiryou/gidou-houkoku.htm




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