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2016/07/26

「これ好き!」宣言。ワン・ポータル・ドシエ(OPD) 感想 と 使いどころ



ドシエ関連記事 目次はこちら


こんにちは。サーチャーの酒井です。



いよいよ供用開始しましたね。
J-PlatPatのワン・ポータル・ドシエ(OPD)




最初に、Espacenetから各国の経過書類が閲覧できるようになり、

次が、韓国特許庁の One Portal Dossier (→当ブログ過去記事)

米国の USPTO Global Dossier


・・・とリリースが続いて


中国のサイトは、まだなかったと思うので、
J-PlatPatで、4ヶ所めのポータル開設、となります。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


これらのドシエサービス、
基本的には、相互アクセスです。

どの入り口からアクセスしても、
データとしては同じもの、

該当国特許庁の、経過書類データを見ることになります。


・・・ふと、思ったのですが、
それって 「放送局とテレビ受信機」 に似てませんかね??(違?


家にあるテレビの受信機は、それぞれ違っていて、
でも、見てるのは、
同じテレビ局の同じ番組、 みたいな感覚なのかと。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

中高生の頃、「新しいラジカセが欲しいな~」とか何とかつぶやくと、

実家の母は、

「後になると、もっといいの(≓多機能な製品)が出てくるからね~
タイミングを考えて、後悔しないように買いなさいよ。」

って、よく言いました。


4番目に出てきた、日本のOPD。
後発ならではの「いいところ」って、どこなんでしょうか?


(折り畳みます!& 今日は結論から入りますよ。特に良いところは3つ♪)





昨日、今日と2回使ってみまして、
OPDの「いいところ」って


1)画面インタフェースが日本語であること (いえ、当たり前なんですけどね・・・^^)
2)対象国の経過書類が1頁に表示されること
3)分類・引用情報の一括表示

の3つ、と感じました。



以下、それぞれ使ってみて感じたことなど、を。




1)画面インタフェースが日本語

何を当たり前なーー!

・・・って、猛ツッコミが届いているような気がします。(汗


でも、きっと

情報入手の裾野が広がりますよね!?




それに・・・

2)対象国の経過書類が1頁に表示される

1頁表示 と 日本語、の組合せが、とても嬉しいのです。



1頁表示、というのは

もし、ファミリー内に書類表示対象が3カ国あれば、
3カ国分の経過書類が、1頁内に表示される、ということです。

実際の表示例です。



今日は、声を最大(笑)にして、言わせてください。


これ、海外庁と比べても、
本当に使いやすいです
日本語でこれが出て、よかった!です。


4番目のリリース、待っていてよかった・・・


INPITや関係者の皆様、
本当にありがとうございます!。




ワタシ自身、4庁一通り使った事があるのと、
今までは、Espacenetをメインに使っておりました。

ここで、各庁の画面構成を比べてみると、
ワン・ポータル・ドシエの良さが伝わるかな?と思います。


Espacenetの場合


その都度、国ごとに
Global Dossier (又は欧州各国ドシエ) のボタンから入ります。

これですね!


当然、各国の経過書類をまとめて俯瞰、はできません。




USPTO


書類入手可能な国・書誌事項が一覧表示されます。



でも、そこまでなんだな~
書類一覧は、まだ見えません。

ちょっと惜しい感じ?


KIPO


KIPOはですね、
じつは、J-PlatPatと似た表示なのです。



上に各国書誌。その下に書類一覧。
便利なインタフェースだと思います。


でも、韓国語なんですよね。。 (機械翻訳、使ってもいいんですけど・・・)


それから、
検索 → 結果表示、の間には、

文字列入力による認証が入ります。


実際に常用するか?って考えると
正直、ちょっと面倒くさいかも・・・



もう一度 J-PlatPat


では、ワン・ポータル・ドシエを再びどうぞ。



上述のように、表示タイプは、KIPOと似てるんです。


だからこそ、
日本語インタフェースが嬉しいんですよね。


それに、文字認証などもなく、
番号検索 → すぐ情報表示、です。
これも、「スムーズに使えていいな」と思いました。



わたし、
Espacenetの事も愛しておりますが、
経過書類に関しては、ワン・ポータル・ドシエに乗り換えます。(キッパリ





3)分類・引用情報の一括表示


これは・・・自分の知る限り、
他庁ドシエシステムには、ない機能だったかと思います。

※ 5庁による、Common Citation Document (CCD) という、別サービスはあります。



ワン・ポータル・ドシエ経由の一括表示は、こんな感じ。
少しわかりにくいかもしれませんが、上半分が欧州の引用、下が米国での引用です。




たとえば、無効化資料調査の時、
海外ファミリーを確認して
→ 海外で有力な引例が挙がっていないか、確認する

・・・という、定番の流れも、

今後、主要国の情報は
ここでまとめて情報入手できますよね。


「日本に居ながらにして・・・ありがたい!」 的な気分です。再び感謝。



もう一度、リンク貼っておきます。
J-PlatPatのワン・ポータル・ドシエ(OPD)



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