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2019/05/08

[書評] M&A、ベンチャー投資における知的財産デュー・デリジェンス



昨年度、特許庁 IPAS(知財アクセラレーションプログラム)の
支援側活動で一緒だった、
アンダーソン・毛利・常松法律事務所の崎地先生が (→プロフィール)

先日、知財DDの本を上梓されました。

M&A、ベンチャー投資における知的財産デュー・デリジェンス



知的財産デューデリジェンスの本、といえば
TMI総合法律事務所+デロイトトーマツ のチームで出されている



も、かなり有名ではなかろうか・・・と。

うちも、両方持ってます。(キリッ


なので、
両方読ませて頂いての感想。
崎地先生のご著書の特徴、という事で書評してみます。

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一言で言うなら・・・
崎地先生の本は「知財実務者に優しい」
TMI・デロイトチームの本は「経営者・経理財務系が読んで腑に落ちる」
という方向性かな、と感じました。
※あくまでも個人の感想ですので!!


目次からネタバレさせて頂きますと・・・
一般的な「特実意商+著作権」の他に
中古品の扱いや
オープンソース
キャラクター などなど、応用領域も幅広く言及されていたり



これは「9.知的財産デューデリジェンス」の章。
「DDで問題が見つかったら」どう対応するか?など、
実務ではよくあるでしょうし、とても重要ですが
なかなか、教えてもらう機会ってないですよね。


そして、こちらも実務に欠かせない
知財DDの手順は基礎編と


応用編もある、素晴らしい充実ぶりです。



たとえば・・・著作権の確認方法。
特許の世界にすっかり慣れていると
「データベースで調べられる?」
と思ってしまいそうですが、

著作権は登録をしなくとも、
著作物の創作と同時に発生するので
特・実・意・商のように 
データベースでは確認できないんですよね。。

※一応、文化庁には著作権等登録状況検索システムがありますが、
登録されていない著作物・創作物の方が圧倒的に多いのが現状。
https://pf.bunka.go.jp/chosaku/eGenbo4/

では、知財DDの際には
どうやって著作権の権利状態を把握するのか・・・?


といった

実務者が「えっ?これ、どうしたらいいの?」
と戸惑うであろうポイントが、丁寧に網羅された一冊です。

私「崎地先生!何故そこで困るってわかったんですかー!?」って
思いましたもん・・・


通読も もちろん!お勧めですが、
M&A、デューデリジェンスが降って湧く日に備えて(?)
職場の本棚に1冊入れておいて損のない本ですよ!



M&A、ベンチャー投資における知的財産デュー・デリジェンス





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