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2019/07/31

[検索の小ネタ] 探しにくい公報のヒントは「説明」にあり



こんにちは!サーチャーの酒井美里です。
本日も検索の小ネタです。



この間、社内研修に伺った先で こんなご相談がありました。
   ※内容は少し変えてありますよ^^

最近「○○剤」という出願が増えていて、探しにくくて困っているんです!

○○剤?具体的にはどんな特許なんですか?

たとえばDHA(ドコサヘキサエン酸)や
EPA(エイコサペンタエン酸)を含むような成分なんです。

これまでは「医薬組成物」のような表現で出願される事が多くて、
大抵、医薬の分類がついていました。

でも、最近は「認知症予防剤」や「睡眠改善剤」のような形式が増えてきて。
そうなんですけど、クレームにはDHAやEPAが入っている。
今までの探し方では、探しにくくて困っています。

なるほど・・・
ではDHAとか、EPAのキーワードで探すのはどうですか?

そうですね・・・成分ならDHA,EPAに特定できます。
異表記が多いので少し大変ですが・・・

うーん。そうですね。そこは頑張りましょうか。。。



さて、どんな風に検索したら効率が良さそうでしょうか?

網羅性を上げる、というよりは
「○○剤、の特許を素早く集める」方向性で考える事にします。

※○○剤の特許を集めた後、
※傾向を見て網羅性を上げる事は、さほど難しくないと思うので^^


ヒントは
最近「○○剤」という出願が増えている
ですね! 頭の体操どうぞ^^




私が考えた「素早く集める方法」は・・・
1)発明の名称=剤
2)要約・請求項=ドコサヘキサエン酸+エイコサペンタエン酸+DHA+EPA・・・
3)要約・請求項=含有+配合+選択
4)1×2×3  ←これを見る

です。
結構荒っぽいwですけど、
「最近増えてきた○○剤」を手早く探せるはず!
※漏れなく探したい場合は、網羅性を上げましょうね^^


1)と2)は「困ってるんです・・・」とご説明いただいた内容を
そのまま検索式に置き換えて、

3)で、お探しの特許に共通しそうな表現を加えました。

内容をチェックするときは
IPCかFI、要は「特許分類」で並べ替えると、
更にスピードアップしそうですね。



「探しにくい公報」の傾向が掴めていたら、
誰かに「こんな感じの公報なんだけど・・・」と
説明するつもりで考えてみると、
検索の糸口が見えてくるかもしれないです^^



それでも、自力で探しにくいときは
ご連絡くださいね!
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