代表取締役・酒井美里ブログ
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2013/05/23
[つぶやき] 検索&資料抽出の手順をつぶやいてみる。(US)
おはようございます。酒井@目下、検索三昧です。
一年の中でも、講習会の集中する月と、そうでもない月があるんです。
5月は講習会の少ない時期。
この間は
「海外の人と一緒に検討するので、報告書はなるべく英文表記で」
というお話を頂いて、
・・・開業8年目ではじめて。(←超・遅まき)
英文の報告フォーマット作っておりました。
普段、日本語で記録している内容を、
英語に置き換えただけ、なんですけどね。
・・・って、そんな話はさておき。
英文で報告させて頂いたのは、
いわゆる、デューデリジェンス系のサーチでした。
ある企業の、ある技術テーマについて、
「どんな特許が、何件程度あるのか。10件持っているのか、100件規模か、数百件か」
「該当番号のリストも必要」
といった内容。
先方から「大づかみで構わない」とお話があったものの、
抜け・漏れを生じさせるわけにはいきません。
今回のサーチ~番号の特定を、記事の続きにメモしてみます。
なお、業務の性質上、具体的な技術内容、具体的な検索式は登場しません。
手順のメモのみ、となっております。
それでは、まいります。
◆ サーチ手順
サーチの手順、振り返ってみると、
桐山先生の「検索式を三段階で考える」に極めて近いのです。
0) 下準備
米国出願が対象だったが、キーワードのバリエーション(特に、その企業が多用するローカルな用語)を把握し切れていない感触があったので、まず日本特許を検索。
日本特許 → 対応米国特許番号 のリスト作成。
ここで判明した対応米国特許は、最終リストに含めるよう、保存しておく。
& 米国特許を見て、「ターゲット企業のキーワード傾向」を確認
1) 米国:キーワード検索
桐山先生の方式では「味見キーワード検索式」「該当から外さないように強制する」と表現されている式。 ターゲット企業の傾向 + 一般的に使用されるキーワードを加味。
タイトル~請求項で検索、が良いか、全文検索が良いかを調整。
2) 特許分類のみで検索 又は 特許分類×技術キーワードで検索
米国分類、CPC、IPCのどれが最適か、それぞれ検索し、内容・件数を見て評価。
キーワード検索の結果を統計解析し、使用分類の参考に。
3) 検索漏れを減らすための措置。追加検索式
分類のみの検索結果 NOT キーワード検索結果、を確認。
必要なキーワードがあれば、式1)に補充。
2)で候補になったが、ノイズも多い分類をここで救済。
分類 × キーワード × キーワード、のようなタイプの式を作成
4) まとめ
式1)~3) を合算。 下準備0)で得られた対応特許リストも合算。
・・・という手順で、極力漏れを減らすように心掛けました。
手順だけ書きだしてみると、日本特許の調査とあまり変わらないですよね。(笑)
が。
漏れが少ない、ということは、
ノイズが混入する、ということでもあって・・・
このノイズまみれ状態では、とても依頼元にお出しできません。(><)
続いて資料抽出(ノイズ除去) に入ります。
◆ 資料抽出の手順
コンセプト
今回は、資料抽出というか、
◎ ターゲット技術に一致するもの
○ ターゲットに近い技術と考えられるもの
△ 用途・部品などとして、本文中に言及される程度
に分けました。 「分類わけ」 といった方が適切なのかも。
手順
いまいち、図面が使えない技術分野でしたので、
タイトル、要約、請求項あたりが頼り。
1) ソーティング (並べ替え)
今回は「IPCによるソーティング」 が有効でした。
(↑何が有効か、は調査テーマによって変わります。試してみないとわからない…)
並べ替える事によって、
◎~○ が集中する範囲と、△が集中する範囲がクッキリ分かれました。
番号順にチェックすると、
技術内容的には、ランダムに登場する事になるので、
・ 抽出(分類わけ)の効率が悪い
・ 見逃しのリスクが上がる
のかな、と思ってます。
私は、ほとんど番号順で見る事はない・・・です。
2) 分類わけ
◎、○、△、などと付けてもいいのですが、
今後、リストを再利用する場面を想定して、
技術内容を表す「キーワード」をつけました。
ここは、完全に「分類わけ」 です。
「発明の名称」だけで明確にわかるものは、そこで分類をつけてしまいます。
逆に、判定できないものは、要約・請求項で決定していきました。
3)見直し
最後に見直しです。
2)でつけた分類(Excelに記入)をもとに、リストをソート。
表を、上からもう一度見ていきます。
感覚的な話になってしまうのですが、
同じ分類をつけたものを、通しで見ていると、
「同じような発明の名称・同じような要約」のレコード(出願)がいくつもあり、
そういう一連の公報は、「この分類でよし」 と判定します。
逆に、周囲と比べて違和感のあるレコードは、
日本語でも英語でも 「なんか、回りと違うかも?」 という感じがします。
こちらは、念のため読み直し&適宜分類見直し、となります。
・・・うーん。
長文なんだけど、書いてみると普通でしたね。 (陳謝)
自分では、最後の 「リストの見直し」 が大事かな、と思います。
一度、技術分類順に読んで分類わけしているのに、
最後に「通し」で見ると、不思議と印象が変わってしまうものって、あるんですよね。。。
それでは。
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