代表取締役・酒井美里ブログ
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2013/07/09
[雑] たまには難問について考えてみる。IPDLの将来。
Gallop Green v4 / Source : Pinterest
こんにちは、酒井です。
雑記ではありますが、たまには難問についてつぶやいてみます。
お題は 「IPDL(特許電子図書館)の未来について」
・・・すこし、考える「きっかけ」を頂きましたので!(微笑)
以下 「私個人の感覚」 で書いてます。(←あ、いつもそうですね)
どうぞご承知おきくださいませ。
○ ・・・そもそも、IPDLってなんだろう。
IPDLって、何なんでしょうね。どんな存在なんでしょう。
もちろん特許(とか、実用新案、意匠、商標も。ここではまとめて「特許」と表現します)情報の検索サイトなのは間違いないのですが、
商用データベースがあるけど、IPDLも存在するのはどうしてだろう、
どんな意義があるんだろう、とか・・・まぁ、そんな意味です。
最近Espacenet関連の記事をいくつか書きました。
たとえば、これは一つの例ですけど、
日本の特許情報がEspacenetに収録されるタイミングって、
世界の中でも、タイムラグが短い国の一つです。
言い換えると「日本で公報が出ると、比較的早くEspacenetに収録される」ということになります
(この記事を書いている今日は2013/07/09。
Espacenetですと、日本の公開公報は2013/5/30発行分まで収録済みです。
ちなみに、米国公報は2013/6/27発行分まで収録、となっています。)
そして、Espacenetに日⇔英翻訳機能がついたということは・・・?
外国の方が日本特許を調べたい場合、
タイムラグ1ヶ月程度を考慮すれば、
Espacenetで、日本の公報イメージを見る事ができるし、
日本語テキストデータが収録されていれば、翻訳して読むことも可能。
PAJ(英文抄録)などは、後日追加されるのだと思いますが、
そうなれば、英文抄録を対象にしてキーワード検索もできるわけで。。。
ええと、何が言いたいのか、というと、
最近、
「海外向けの機能って、各国それぞれに持つ必要性は少なくて、
みんなEspacenetあたりを利用すれば、合理的なのかもしれないな~」 って思えてきたんです。
いえ、「Espacenetに一極集中するのはどうかな」 と思う部分も、なくはないですが、
アジアでも、KIPRISの海外特許検索(注:韓国版だけの機能です)は、
複数国収録で、当然日本特許も収録されていて、
ちゃっかり(?)Fターム検索もできたりするのですよね。。
なんか 「メインのデータセンターはEspacenet、アジアのデータセンターはKIPRISでもいいのかも。。」 という気分になってきます。(自分で言ってて、少し寂しいですけど。)
そうすると、特に「技術内容から日本特許を調べる」事に関していえば、
大企業など → 国内外の商用DBを導入してるし、英語のできる人はいくらでもいるから、Espacenetも日常的に使ってるよ!
日本特許を調べたい海外ユーザー → Espacenetを使うかな。何かと使いやすいしね。
という感じになっていくのかな、という気がしますし、
そうなると、IPDLの果たす役割って、相対的に「国内・商用DB未導入向け」のウェイトが大きくなるように思えます。
「経過情報/審査書類を見る」事に関しては、上記の限りではない、と思うのですけどね。
○「機能」だけでなく「使いやすさ」
で、更に個人の意見で書いてみます。私個人の意見ですよ~みなさん!
大事な事なので、2回言ってみました。(笑)
とはいえ 「IPDLが使いやすくなったらいいな~」 という点は、
多くの方に同意頂けると思うのですが、
誰にとっての使いやすさ、なんでしょう。
ほら、私、普段は商用データベースを使ってますし、
ブログ読者の皆さまはお気づきの通り、どこの国のデータベースでも半ば強引に使いますし。。っていうか、それが仕事ですし!(笑)
あと、
大手メーカーや、大きい特許事務所の方ですと、
やっぱり 「うーん、普段は商用データベース使ってるかなー」 って方が多いと思います。
そうしたら、
IPDLの「技術内容から検索する系」のユーザーさんって、中小企業とか特許事務所さんとか、大学などに所属されている方が多いのかな、って思います。そして 「特許検索はたまにする程度」って方が多そうな気がします。なんとなく。
※ちなみに「経過情報を調べる系」は、商用DBの有無、所属を問わず、利用されてるんじゃ・・・?って思ってます。こちらもなんとなく。
自分が「特許検索はたまにする程度」だったらどうだろう、って想像してみると、
正直、IPDLって そんなに使いやすいものじゃなくて、
たとえば、
「公報テキスト検索」と「特許分類検索」、
今の調査目的では、どちらを選べばいいのかな?なんて、自分だったらきっとわからなくて、単純に「公報テキスト検索」を選んでしまいそう。
そもそも「たまに検索する程度」だったら、公報テキスト検索の落とし穴(←があるんですよ!)には全く気付かないまま、検索してるにちがいないのです。。。
そのあたり、メニューが単純化された方がいいのにな、って思います。
それから・・・
もっともっと、うーんと単純なところで、
「たまに検索派」は、同義語・類義語・異表記 とか、面倒じゃないのかな~?(自分は全然平気だけど。むしろ考えるの楽しいよ!) って思うんだけど、どうなんでしょう。
それなら!
講習会で、たまに言ってるんですけど・・・
Googleって、「めがね」って検索すると「メガネ/眼鏡」 も検索対象になるんですよ。
#お時間のあるときやってみてください。本当にそうなりますよん♪
「たまに検索派」 だったら、案外、「検索はGoogleのエンジン/辞書が入っていて、めがねといれたらメガネ、眼鏡もヒットする」 とか、楽でいいんじゃないかな?って気がします。
で、「どんな辞書が入ってるかは公開されてないのに、そんなーーー!」って思う派は、従来型のエンジンを選べるとか、商用データベースを使うとかでも、いいんじゃ・・・? って気がします。
ちょっと、極端な意見かもしれませんが。
機能拡充も、もちろんヘビーユーザーには嬉しいんだけど、
自分がもし「たまに検索派」だったら、
「メニューの単純化」 とか 「難しく考えなくても、それなりに検索できる」 ようなシンプル化がありがたいかな、なんて、暑さの中ぼーーーっと考えてみました。
他にも細かいところを挙げると、たくさんあるのですが、
とりあえず今日のまとめ3つ。
・ 国際的にみんなが利用するような検索機能って、
特定の機関がまとめて持つことにしても、いいのかも。
・ 「技術内容を調べる系」のメニュー、単純化されるといいのにな。
・ わたし、検索エンジンはGoogleでもいいと思うんだ。。。(爆)
ん?
なんか、EspacenetとかGoogle Patentsとか、そっち方向の考え方になってる?(汗)
ま、いいか!
それでは。
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