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2014/03/13

マニアックだけど基礎知識 ~ 分類表を「見る」ときの注意点



酒井です。おはようございます。

今週はずっと長野で内勤です。
昨日からぐっと暖かくなり、雪解けのスピードが増した感じがします。


そういえば・・・

私、例年だと2月中旬に、花粉症になるのです。
時期的にはヒノキより早くて、「ハンノキ」が犯人の模様。
鼻水はさほどでもない代わりに、目がかゆーくなります!


ですが、今年はまだ・・・かゆくない・・・!?


多分、2月から今までが寒すぎて、
花粉の「か」の字も出なかったんだと思うんですよ~

ということは、これから一挙に来るのかなぁ・・・(^^;
「花粉は苦手」な皆さま、お互い頑張りましょう!(笑)


そんな話は、横に置いておきまして、
今日は検索に欠かせない 「分類表」 の話題を。


皆さん、分類表ってどこでご覧になってますか?

正統派の「各国特許庁」でしょうか?
海外の分類(CPCとか)だと、和訳データもありますし。
商用データベースで、「分類表データ搭載」って場合もありますよね?

私、思うんです。

利便性優先だったら「使いやすいと思う」分類表もアリ。
でも、
一度は本家本元、各国特許庁のデータを見ておかないと! と。


記事の続きでは
「和訳データって、とっても便利。でも、致命的な間違いもあるんです!」
な、実例をご紹介します。





ええと、
消えゆく分類(←失礼!)で恐縮なんですが、
良いサンプルがあったので、
米国特許分類(USクラス)の和文データの例で説明します。

事例はUSクラスなんですが、
現象としては、USクラスに限らず、
本家以外、どこでも・どんな分類でも
発生しうる事 だと思ってくださいね!
※ ここ↑声を大にしてみました


USクラスなので、

本家本元 → 米国特許庁 : Classifications
和訳データ → 三極庁内分類の対応関係参照ツール (JPO)

に収録されている分類表、Class 2 APPAREL 比べてみます


心との準備(←?)は良いですか?
ではいきます!



こっちがUSPTO(本家本元)で、




こっちが、三極庁内分類(JPO)に載ってたの、です。



あれ?
違いがわからない、って言ってるのは誰ですか?


これはね、数字を見比べるのがコツなんです。


今度は、左右に並べてみますね!



そう、
本家本元(USPTO)の分類表ですと、
USクラスは、全く数字順(昇順)になっていない例が、割と多いです。

002/1の次が、002/455なんて、ビックリですよね?
ですが、分類表としては、これが正解で正確。


これに対して、
三極庁内分類(JPO)ですと、数字順にソートされてますよね?

一見、違和感が少ないのはこちらかも・・・
でも、これだと、分類の階層構造が崩れています



ちなみに、日本の分類でも同様の事があって

FI記号の分冊識別記号(← 例:「H01L41/08@A」なら、最後の「A」)
の表示順がおかしくなってるのは、たまに見かけますね・・・(遠い目)


そんなわけで、本日のまとめ。
[まとめ]

・ 「本家本元」の分類表は、各国特許庁にあります。
FI記号、Fターム → IPDL
CPC → 欧州特許庁 (Espacenet) 又は CPCWebサイト
USクラス → 米国特許庁

・ 本家から移植された分類表は、数字順・アルファベット順などでソートされ、
  本来の順番とは変わっているケースもあります。
→ こうなると、ドットによる階層などは崩れてしまいます。

・ より正確に検索したいとき、分類表に違和感あるときは
  「本家本元で確認」がおすすめ!



それでは。
よい一日を。


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