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2014/03/14

EPO Annual Report 2013 で 出願スタイルの欧米化を感じるの巻


Bibliotek / Source : Pinterest

酒井です。おはようございます。

今週、欧州特許庁(EPO)の年報、Annual Report 2013 が出ました。

今度のAnnual Reportは、Webサイトだけでなく、
動画版や、CNNでの広告ページまであります。


こちらは動画。(注:BGMが流れます。)


個人的には、動画が一番わかりやすく思えました。

「あ、EPOでデータ作成した人たちは、ここに注目して欲しいのね?」
みたいな、意図がよく伝わってきます。


で、動画を見たときに、ふと思ったのです。
「日本企業の出願スタイルって、以前より欧米化(?)してるのかも。」と。

なぜ、そう感じたのか。

おつきあい頂ける方は、記事の続きにどうぞ。


まず、動画からのスクリーンショットで。

欧州出願件数に占める、国籍別のシェアでは、
日本は20%。
中国は8%なんですね。


こちらは、EPOのページから。同じデータを2009年~のグラフで表したもの。


「中国って、国内出願の多さは話題になるけど、
欧州にも出願してる特許は、まだまだ少ないみたい。。」

「そういえば、日本の国内出願件数は横ばい~微減傾向だけど、
欧州への出願は微増が続いてるのかな?」


国別の増加率がこちら。
やはり、日本は微増の様子。



ほんとの昔話になってしまいますが、
昔々の、元・上司がよく言ってました。

「日本企業って、出願件数は多いけど、
 欧米と比べると、外国出願率は低い。」

「だから、外国にファミリーがある=重要特許、と判定できる」

「欧米の有力企業は、
 米国・欧州・日本と出願しているケースも多いから、
 ファミリーがある = 重要、とは断定しきれないんだよ。」

・・・っていう話。
業種によって、状況も違うのでしょうが、
15年前、20年前だと、そのような感じの業種も多かったのでは?と思えます。



それが今。

国内出願は横ばい~微減ぎみ。
昔よりは、外国出願率が高くなってる。

昔の感覚の「外国出願してる=すごく重要。戦略出願」 が、

「外国出願してる = まぁ重要、とか、海外に製品出してる」
という感じに、変わってきているかもしれませんね。



では最後に、動画以外のソース、まとめておきます。

Annual Report 2013 概要ページ (EPO)
http://www.epo.org/about-us/annual-reports-statistics/annual-report/2013.html

出願に関するデータ (EPO)

全統計データ (EPO)
http://www.epo.org/about-us/annual-reports-statistics/annual-report/2013/statistics-trends.html


CNNの特設ページ。こちらも1ページもので見やすかったです。
http://advertisementfeature.cnn.com/epo/annual-report-2013.html



それでは。
よい1日を。


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