ヘッダーメニュー

2014/09/24

中国特許、2013年の統計。不思議な箇所が2つ。



SIPO(中国特許庁)のAnnual Reports発表を受けて、

EPO(欧州特許庁)のAsian patent informationのページにて、
2013年の中国特許に関する統計が更新されました。

EPOで見る方が、グラフ化されていて見やすいんですよね~(笑)

Today's photo |Prayer Time by Matt Haslam on 500px


今回のデータで気になった、といいますか、
もう単純に(素人状態で) 「不思議だな~」 と思った点が、2つあります。


記事を、一旦折り畳みますね。


まず、(これは不思議ではなかったけど)
基本のデータ、特許&実用新案の 出願件数推移から。

※以下、グラフの出所はすべて こちらのページからです


◆特許出願件数の推移

Evolution of patent applications in China (GIF, 30 KB) ←大きいグラフはここから


◆実用新案出願件数の推移

Evolution of utility model applications in China (GIF, 27 KB) ←大きいグラフはここから



いずれも、出願件数が80万件を突破。
特許+実用新案で、170万件超 です。


報道等で、いつかはそうなるかも、と思ってはいましたが、
実際に庁の発表で見ると、すごい件数ですよね。。

確か一昨年、2011年度の統計が出た時も
「特許も実用新案も、50万件超えるなんて」と驚嘆しましたけれど、
瞬く間に80万件。

特実それぞれ、出願数が100万件超えるのも、すぐかもしれませんねぇ(焦



続いては

単純に、不思議だったデータ その1。
特許の登録件数です。2013年に注目~!

Evolution of granted patents in China (GIF, 28 KB) ←大きいグラフはここから


ね、登録件数は少し減ってるんですよね!


出願なんて年間80万件台なのに・・・

人手不足?
まさか、審査部門が息切れを?

なーんて、余計な事まで考えてしまいました。


実際のところどうなのでしょう。
ご存知の方、ぜひご教示くださいませ。



続きまして。
一瞬だけ不思議だったデータ、その2。

出願種別ごと(特実意商)の、出願件数推移です。


Types of applications in China (GIF, 57 KB)


これは・・・Trademark(商標)だけ、2013年の数値が欠けてます。


ちなみに、中国の商標は特許・実用に輪を掛けて出願件数が多く、
2012年ですと、年間160万件台。

手前にある実用新案(黄色)と特許()の棒グラフが低く見えるほど、です。(笑



「あれ?なんで商標のデータがないんだろう?」
って思ったんですけども、

中国の場合、商標だけ管轄の官庁が別で、
-----------------------------------------
中国特許庁(SIPO) → 特許・実用新案・意匠
中国商標局(SAIC) → 商標
-----------------------------------------
と分かれていたんでした。
※一瞬忘れており、「やだ~、件数が多すぎて集計が間に合わなかった?」とか脳裏に浮かんだのは内緒w


今回、SIPOの年次報告が出た、ということなので、
商標局の報告が出ると、EPOの情報も更新されるかと思います。



月並みですが・・・中国の特許出願、増加の一途ですよね~
ほんと、桁違い(100万件台)も目前、という感じです。

以前からCPC(共通特許分類)の導入プランも発表されていますが、
「そんな件数で、付与の品質やら色々、大丈夫なんだろうか・・・」
と、これまた単純に心配になってしまいます。(^^;



EPO|Asian patent information




別窓で登録フォームが開きます

連絡板 ■少しずつ増えてます → 検索コラム集目次
代行特許調査のお問い合せはこちらからどうぞ
●  講習テキストの販売を始めました。
採用情報 はこちらから。よろしくお願いいたします。
Facebook、お友達もフィード購読も大歓迎。お気軽にどうぞ。 
特許調査入門―サーチャーが教えるIPDLガイド
特許調査入門―サーチャーが教えるIPDLガイド

0 件のコメント:

コメントを投稿