代表取締役・酒井美里ブログ
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2015/05/01
USPTO公式SDIの結果&利用上のちょっとした注意点
前回の記事で紹介した、USPTO公式、公開特許SDI (https://go.uspatentappalerts.com/)
設定しておいた条件で
今週の結果がメール配信されてきました。
送られてきたままを、ペタリと貼ってみますね。
こんな感じで届きます。(注:リンクも動作します。よかったらお試しください)
ええと。
検索条件は
というもの。超ベタです(笑)
この条件なら、まぁ配信頻度は高そうかな?なんて思ったので(^-^
で、実際にやってみて
「配信っていうのは、メール本文にこんな↓リンクが書かれてくるのねぇ!」と、わかりました。
クリックすると、USPTOの公開系データベースに飛びます。
これは、割と想定内・・・ですよね?
記事の続きは
・ 使ってみて、ちょっと意外だったこと
・ 公式SDI利用上の注意点 です。
◆使ってみて、ちょっと意外だったこと
意外だったのは、
Webサイト(https://go.uspatentappalerts.com/)側では、
全くアラート結果がみれない、ということ。
サイト側は見事に検索式の管理機能のみ。
SDI結果は、メール配信のみ。
まぁ、Webサイト側で結果が見れなくても、不便はなさそうですが、
なんかこう・・・潔い感じですよね?(笑
◆公式SDI利用上の注意点
前回の記事で作って、配信を受けてみたSDI条件は
先ほどの
・・・というものでしたが、
じつはこれ、悪い例の部類なんです。(汗
悪い例という より、
企業単位でSDIするには片手落ちな例、と言うのが、適切かもしれません。
知財職の皆さんは、きっと気が付いていらっしゃいますよね?
そう。
米国公開特許は、
Assinee(譲受人)が記載されないケースもある
からです。
釈迦に説法状態で、なんか気恥ずかしいですが
念のために説明させて頂くと・・・
米国特許において、企業が「譲受人」になるには、
発明者から、所属企業等への出願譲渡手続きが必要。
この手続きは、現行の手続だと特許発行手数料の支払前まで可能・・・だったはず。(ちょっとうろ覚えですみません・・・恥) 結構、出願から時間的な余裕があるんですよね。
となると、
発明者名で出願 → 米国公開時点で、譲受人情報が入っていない
・・・という公報が発生いたします。
で、さきほどの話。
Assignee名「だけ」で条件設定すると、片手落ち、という流れになります。
そこで改めて、公式SDIでアラート設定可能な項目を見てみます。
まず、ごく普通に考えられるのは
Assignee (たぶん、出願後~公開前、何らかのタイミングで譲渡されたもの)
Applicant (出願前に譲渡手続をし、企業が出願人になっているもの。2012年9月以降出願)
この2つは、最低限OR演算をします。
ですが!
先ほどの話だと、
・ 企業名でSDIを設定したい
・ しかし、公開時点で企業名が出ないものがある
のですから・・・
うーん・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・・・
じつは、公式SDIだと、
このあたりが限界になりそうだと思いました。(←自分的には)
無理やり(?)公式で頑張るとしたら、
注目発明者を事前にピックアップしておき、
Inventorの項目にセットしておく、位しか手はなさそうです。
その方法だって、彗星のように新人が現れたら、
ヒットさせる事はできないんですよね・・・
では、商用データベース等を使ったらどうなのか。
これは、別の機会に書いてみたいと思います。
それでは。
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