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2017/01/06

[記事紹介] 各加盟国におけるEP特許の維持状況



徒然なるままに欧州・ドイツ特許実務」から、ふたつの記事

INPADOCは欧州特許の移行国を調べるのには適していません」&
各EPC加盟国におけるEP特許の維持状況の調査方法」 のご紹介 と プラスアルファです。

※各タイトルから、記事にリンクしています。



記事タイトルで一目瞭然で、
付け足し、いらないくらいですが・・・


INPADOC、といえば


まず、EspacenetのINPADOCリーガルステータス。

それから
商用データベースに収録されている場合もございます。



INPADOCが移行国を調べるのに適さない理由は、


元記事で説明されている通りですが、
より単純に書くと、次のような理屈になるのかと。

INPADOC ⇒ 「公報発行」の単位でデータ作成される。

EP特許が加盟国に移行 ⇒ 必ずしも公報発行されない。

ということは? ⇒ EP特許が加盟国に移行しても、
公報発行されない国ではINPADOCデータが作成されない。

※正確に理解したい方は、元記事をご確認ください。


そこで、

各EPC加盟国におけるEP特許の維持状況の調査方法」 が登場します。(元記事(2))

Espacenetより、
European Patent Register での確認が推奨される、とのこと。



維持状況の調査方法 + アルファ は
少し長くなるので、記事を折り畳みます。




維持状況の基本的な確認手順は、
元記事(2)の通りですが、

European Patent Register の機能拡充があり、
現在は Federated register も併せて使うと良さそうです。



European Patent Register の Legal Status表示です。
ここでは維持/失効の状況が把握できます。

 


ドイツ(DE)の欄は、何も記載されていないので
「ドイツではまだ生きている」 という意味。

フィンランド(FI)の欄は、失効日が記載されています。



次に、Federated Register です。(図はクリックで拡大します)
こちらはより詳しく、ステータス、年金支払状況、維持状況、データ更新日などが表示されます。



EPC加盟国のうち、
Federated registerの収録対象国は、より詳しい情報が閲覧出来る。

但し、非収録国もあって、
そちらはページ下部の National patent registersから、各国の特許庁データを確認する。

という風になっています。




Federated register とは?

そういえば、Federated registerの説明をしておりませんでした。
EPOの説明資料をお借りしまして。。。

(資料出所:特許情報フェア資料(PDF)/JAPIO



Federated registerとは、
付与後の欧州特許に関する情報をまとめて表示するサービス/機能、のこと。




加盟各国のオンライン特許原簿から情報をピックアップし、
基本的な付与後の欧州特許に関するリーガルステータス情報にアクセスできるようにしたもの。





2017年1月現在、この機能に対応している加盟国は

AT、CH、CZ、ES、FI、GR、HR、IE、LT、LU、MK 、NL、RO、RS、SI

の15カ国。

・・・意外と、ドイツ(DE)や英国(GB)、フランス(FR)などの欧州主要国が非対応だったりしますけれども・・・


非対応の国は、
ページ下部の National patent registersから確認、となります。


それでは!




※ もう一度元記事にリンク


徒然なるままに欧州・ドイツ特許実務」から

INPADOCは欧州特許の移行国を調べるのには適していません」&
各EPC加盟国におけるEP特許の維持状況の調査方法」 





収録国に関連する目次記事はこちら





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