代表取締役・酒井美里ブログ
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2017/02/27
[検索雑記]「検索の勘」は〇〇からやって来る。
月曜から雑記ではございますが・・・「検索の勘」のおはなしを。
この春休みに、うちの娘(大学生)と姪(高3)のコンビ、
「北陸新幹線で金沢に行こう!」と
夜な夜なLINEで会話をしながら、旅行の計画を立てている様子。。。
金沢で一泊するため、
・・・って事に。
最初に姪から、案(ホテルのURL)が送られて来たけど
娘はそれを見て、ビミョーな様子。。
「お母さん、これって予算には合うけど、
なんか微妙じゃない?」 と。
・・・じゃ、検索職人が一緒に調べちゃる!(笑)
と、検索して
見事(笑)!
酒井家プレゼンが採用されたんですけど
この「ホテル検索の手順」、
「あぁ、これも検索の勘を使っているよね~?」と思って、
内心、可笑しくて仕方なかったのです。
「検索の勘」でステキそうなホテルを探した手順、
意外と特許調査と共通点あるかも!
記事の続きに書いてみます。
1)ヒアリング
今回だと「泊まる人の希望」と「好み」が大事!
・兼六園とかひがし茶屋街に近くて、遊びに行きやすい
・予算の上限 が優先事項で
複数候補があるなら
・18才&20才の女子に受けそうなホテル
があるといいな、って感じです。
特許調査、ビジネス調査でいうと
・調査の目的&誰が情報を利用する?
・目的達成のために必要な情報
・納期や予算
などにあたりますよね。
2)データベースの選定
>兼六園とかひがし茶屋街に近くて
・・・っていう希望があるので、地図上に候補が表示されると便利!
Google map で希望エリアを表示し
「ホテル」と検索してもよいですが、
予算があるので、予算入力もできる
楽天トラベルのマップ表示 も役に立ちました。
特許調査でいうと
J-PlatPatで十分調査可能な事なのか?
商用データベースを使った方が、効率的なのか? という選定にも似ていますし、
的確な選定をするためには、
データベースの存在や特徴を把握している必要がある、という事でもあります。
3)検索~情報を読み込む
ホテル検索で使った「勘」、少し細かく書いてみます。
・・・ご出張でホテルを探す機会の多い方は、
きっと、意識しなくても同じような事をされているのでは?って思うのですけど
・施設名と「勘」
メジャーなチェーンホテルだと、
「たぶんあんな感じ」と、イメージ浮かびやすくないですか?
基本、その延長線上で
・ビジネスホテルっぽい
・高級旅館っぽい
・温泉ありそう、渋い感じ
・今風でオシャレそう
・外国人が集まってそう などなど
施設名だけでも、かなり候補って絞れるんですよね。
特許調査でいうと
出願人や発明の名称で当たりをつける、のに似てますよね。
・ストリートビューと「勘」
ストリートビューで「施設名から受けた印象」を確かめます。
あと、キレイか、老朽化してるか
周囲が明るい感じか、寂れた感じかも確認できるし。(←女子旅にはこれ大事!)
それと、
「幹線道路や線路に近いか否か」も、割と見てるかも。
(ケースバイケースだけど。)
道路・線路に近いと、騒音でちょっと寝不足になるケースがあるので、
立地をみて、優先順位を下げたりしますねー。
このように 施設名+ストリートビューで、
なんとなくの優先順位をつけておきます。(頭の中で)
ここ、強いて特許調査でいうなら
抄録と代表図面、に近いかもです。
・詳細情報を見る
ホテルを調べるのであれば、
楽天トラベルにある「施設内部の写真」とかレビュー
宿泊プランやご飯のメニューを。
施設の開設しているWebサイトも、あれば見ます
内心、優先順位が決まっているので、
第2候補まで見て、
1位と2位を比較。
見比べた結果「1位のほうがいい!」と思えたら、
3位以下がもっと良い可能性は低い、と考えて・・・
見ません。(キッパリ)(今回はこのパターン)
特許調査でいうなら
「ホテルを探す」とか「ランチに行くお店を探す」ってテーマ、
一般に、高い網羅性は要求されないんですよね。
特許だと「軽く先行資料調査をする」に近いかな。
的確な理由で優先順位をつけると、
クオリティを保ちながら、スピード感もある調査ができまする。
4)候補の提案!
・・・そうは言っても、今回は「女子2人旅」。
お母さんの探してきたホテルが、
女子の好みに合わないといけないので、
第1候補+第2候補、を渡しました。
結果 「第1候補の方がすてき」 だったみたいです。
よかったーーー!
特許調査でいうなら
・・・「情報の提供形態」ですよね。
第1位だけで十分なのか、
多くの選択肢を提示した方が喜ばれるか、はケースバイケース。(^^)
さいごに
「検索の勘」って「厳密には勘ではない」ものが多いんだと思います。
じゃあ勘ではなくて、何なのか?というと、
今回の例ならば
➀「検索結果として望ましいもの」を言語化する能力 と
②「自分が持っている知識」を整頓して出力~調査する能力 のマッチングかな、って気がします。
➀は「女子の2人旅にピッタリのホテルを探せ」を、
→予算
→立地
→施設の雰囲気
→ごはん などに分解して、
②で
→予算は楽天トラベル等で検索、が早い
→立地は地図上で確認
→施設の雰囲気はストリートビューや館内写真、お客様の声で
→ごはんは宿泊プラン参照。でも、外に食べに行ってもよし
・・・という感じに組立てる。
・・・という風に、手順説明ができるのですけど、
実際はこれ、考える前に手が動いて
確か5分か10分で結果が出たのかな。
そういうところが「勘で検索してる」って言われる理由なんですかね?たぶん。(笑)
それでは!
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1 件のコメント:
はじめまして
私は、ニコというものです。
今年からメーカーの知財部でサーチャーをさせていただいています。
ネットをいろいろ見ていたらこのブログにたどり着きました。
いろいろ、勉強させていただきます。
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