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2017/11/02

[今日の調査] 国内→海外検索式 変換のポイント



こんにちは、酒井です。

頂いたお問い合わせ。

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社内で作った検索条件 (国内特許分) があります。

全く同じ、とはいかないかもしれませんが、
なるべく同等の条件で、海外特許用の検索式
作っていただく事は可能でしょうか?
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ありがとうございます。
はい「なるべく同等」でしたら、可能です。
※残念ながら ”完璧に同等” は難しいです。。


以下 「内→外 同じになりにくい点」や
ポイントをいくつか、書いてみたいと思います。

※折り畳みます。




1)日本の特許分類を使っている

日本特許の調査ですと、
FI記号やFタームを利用する事によって、
かなり、効率良くサーチできるケースがあります。

が、
海外にはFI記号/Fタームがありませんので、
「全く同じに置き換え」はできません。

もし、同等の検索条件を目指すとしたら、
IPC(国際特許分類)ですとか、
国によってはCPCなどで、
なるべく近い置き換えをする、というケースが大半です。


2)(JPで) 生死情報での分離を行っている

日本特許って、生死情報データがとてもしっかり(きちんと)しています。
なので、侵害予防調査では
「明らかに消滅している特許は、除外しましょうか?」
という方向性になる事が多いです。

ですが!

通常、海外特許データは、
生死情報による分離が難しい、というか
「分離はほとんどできない」国も多いです。

実際のところ、
一旦は消滅した特許も含まれるよう検索して、
資料抽出後に、生死情報を確認する流れをお勧めするケースが大半です。


3) 全文検索をおこなっている/調査対象にマイナー国が入っている

2)と似ているのですが・・・

海外特許では「英語の全文データ」が揃っている国もあれば、
「非英語なら、全文がある」国とか、
「抄録データしかありません」という国などもあります。

日本特許で、
・全文検索や
・FI記号、Fタームなどを使い
きっちり!と絞り込みをされていた場合など、

マイナー国では、
・抄録キーワードと
・IPC
位しか、使える項目がなくて

「全然検索式が違うーーー!」

・・・という事も、起こる可能性がありますね。



それでは!



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