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2018/05/10

[英文サーチ基礎] 「IoTの始まり」とストップワード回避作戦 (1)



こんにちは、酒井です。
昨日(2018/05/09)は、講習会でお世話になっている
日本パテントデータサービスさんが、
創立30周年とのことで
お祝いの会に伺いました。


なんとびっくり、サプライズ。


サーチャーなら、誰でも知っている(←・・・と、私は思う!)
欧州特許庁(EPO)の Gunter Vacek さん が


え?EPOを定年退職?

ええ?JPDSの顧問になられた?

えええええー!?!?!??


ちっとも知らなくて、
ものすごーーく、驚きました。

Vacekさんのご講演から
「INPADOCを作った頃」のエピソード。(15秒)



それはさておき・・・

懇親会でご一緒した方から
このようなお話を伺いました。

IoT。Internet of Things というフレーズが
初めて特許明細書に書かれたのは、いつ頃だと思う?

うわ。いつなんでしょう?
私は考えてみたこと、なかったです。

Wikipedia先生にお尋ねしてみると・・・
Internet of Thingsという用語は1999年にケビン・アシュトンが初めて使ったとされ(Internet for thingsという表現を好んだとされる)、当初はRFIDによる商品管理システムをインターネットに例えたものであった。
モノのインターネット

って事なんですけれども。


これ

「普通に 『全文=Internet of Things』で検索して、
 最古の出願を確認したら、いいんじゃね?」

と思った方。


正直に!手を挙げてくださーーい。



Internet of Things で検索できるのか?
答え合わせは、記事の続きからどうぞ。




ブーー。

「普通に 『全文=Internet of Things』で検索して、
最古の出願を確認したら、いいんじゃね?」

は、不正解でございます。


Internet of Things って、
じつは、検索が難しいフレーズです。
ネックになっているのは  of 

みなさんは
「ストップワード」という言葉、聞いた事ありますか?



あっ!
お使いのデータベースによって
呼び方は違うかも。


私が使っている JPNET海外では
「検索カット文字」と説明されています。

「ストップワード」とは、

あまりにたくさん検索にかかりすぎるので、
検索精度の向上のためには検索対象から除外せざるを得ない語。
助詞助動詞などの機能語 (日本語ならば「は」「の」「です」「ます」など、英語ならば「the」「of」「is」など) は、殆んどの場合これに該当する。

(はてなキーワード「ストップワード」)

・・・というものでして、
特許データベースだけでなく、
「検索」と名の付くもの全般に広くみられる概念です。


で  Internet of Things 
[of] は検索されない可能性が高いんだな、と思ってください^^




では実際に、
ストップワードがあるのは知っているけど
無理やり Internet of Things  と検索させると?


なんか中途半端   (感覚的な表現で、誠にすみません・・・)
に、Internet だけヒットしました。。Thingsはどこへやら、です。(汗 




長くなりそうなので、
今日の結論。

多くのデータベースには 「ストップワード」が設定されている。

その場合 Internet of Things と検索すると、
ストップワード以降の検索は無効になる。

・・・です。



最初の問い。

IoT。Internet of Things というフレーズが
初めて特許明細書に書かれたのは、いつ頃だと思う?

これを調べる方法は 次回の記事で!




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