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2018/11/15

[PIFC2018] USPTOと人工知能



おはようございます。サーチャーの酒井美里です。

今週は「特許情報フェア&カンファレンス」の
「カンファレンス」ダイジェスト版でお送りしています。

今日は米国特許庁(USPTO)

米国特許庁は、正直、検索データベース系の話題は少なかったです。
グローバルドシエのCitation List(引用文献リスト)表示がやや印象に残ったくらい。

一方で、
・機械学習やAIアルゴリズムを使ったCPC付与の話、
・商標画像調査にニューラルネットワークを活用する
・深層学習機能をもったチャットボットの試行
などの紹介があり、

今回発表のあった大規模庁の中でも
最もAI活用を模索しているのが米国特許庁、という印象を受けました。

アメリカでAI、って、
先進的な企業も多いですし
「いかにも」というところではありますが、

もうひとつ、自分が注目したのはこちら。
近年の出願件数です。
中国特許の出願件数の影に隠れがち?ではありますが、
米国特許の出願件数も、ずっと増加傾向が続いているんですよね。


制度開始から、最初の登録特許100万件に達するには75年以上かかったのに、
最近の100万件は、3年2ヶ月で達成されてしまった、というのもビックリです。

これだけの件数増加。
それでいて、
政権が変わってからしばらくは、
審査官の新規採用ができなかった、という話を
現地代理人の方から伺った事があります。

年々増加する特許出願を効率的に処理するために、
あらゆる場面でAIを使っていきたい、という
切実なニーズがあるように感じられました。


米国特許関連の過去記事。合わせ読みどうぞ。

米国特許の権利満了期間を調べる-その1|PTAの基礎知識
米国特許の権利満了期間を調べる-その2|PTAの調べ方
[今日の調査] 考慮すべき?米国特許の権利期間調整(PTA)


ここまでの順番だと・・・次は中国か韓国?という流れですが、
ご紹介したい資料があるので、
次回は再びEPO(欧州特許庁)です。

それでは!





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