代表取締役・酒井美里ブログ
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2018/12/28
[検索メモ] PATENTSCOPEの化合物検索 ※要ユーザー登録
こんにちは!サーチャーの酒井美里です。
今年もあと数日。さすがに調査・分析も一段落ということで、
なかなかアップできなかったブログの下書きを、整理整頓する時期となりました。(←大掃除みたい)
今回は「PATENTSCOPEの化合物検索」です。
PATENTSCOPE
http://patentscope.wipo.int/
◆使用前の準備 (ユーザー登録・ログイン&英語画面)
PATENTSCOPEの化合物検索は無料で使えますが、
現時点では、英語画面のみで利用可能です。
また、ユーザー登録とログインが必要です。
また登録ユーザーでも
時々画像認証を求められます。
それぞれの画像の「犬の数」を入力する や
〇〇の写った画像にチェックを入れる など。
いくつかパターンがあります。
「ログイン状態」で「英語画面」を表示できたら、準備OKです。
◆ 検索機能
化合物検索を開いた直後の状態です。(Convert structure)
化合物名、一般名、CAS name, IUPAC name から検索できます。
また、気になる検索対象国ですが、
入力欄の下 Office:[+] の表示を展開すると
「ホントに!?」と驚くほど、対象国が多いです。
よーく見ると、先日「PATENTSCOPEの収録拡大」で取り上げた
ラオスなども含まれているので、
化合物検索できるか?できないか?は関係なく
PATENTSCOPEの全収録国が選択肢になっている可能性が高そうです^^;
検索機能(化合物の入力方法)としては、名称での入力の他、
エディタ機能と
ファイルアップロードが使えます。
アップロード用のファイルは、PNG,GIFなどの画像でもOKです。
画像の持ち合わせがない場合は、
J-GlobalでMOLファイルを入手するのも良いと思います^^
J-Global
https://jglobal.jst.go.jp/
J-Globalから入手したMOLファイルを読み込むと
構造式エディタでの確認を促されます。
内容確認し、「この構造でOK」であれば
Exact Structure Search で 検索実行します。
◆ 表示機能
使ってみて「WIPO、やるなー!」と思ったのは
1)自動スクロール
2)明細書中の化合物一覧 のふたつ、でした。(個人的に)
自動スクロールはまず動画で。雰囲気、伝わりますでしょうか?
検索⇒一覧表示⇒詳細表示、と進んで、
Description(明細書本文)のタブを開いた瞬間、
スクロールが始まって、
検索した化合物の記載位置まで自動スクロールします。
結構な高速スクロール。
面白いやら感動するやらで、何回か試してみて、
若干目が回りかけたのは、ナイショの話です。( ̄∇ ̄)
本文中の化合物名(青字になっています)にカーソルを合わせると、
構造式もポップアップされる親切設計ですよ。^^
また、Compoundsのタブを開くと
「請求項中の化合物」「本文中の化合物」など、分類して一覧表示されます。
◆ 本当の検索対象は?
先ほど「発行国の選択肢には、ラオスとかも入ってるけど・・・本当はどうかなぁ?」的な事を書きましたが(微笑)
実際には 「5大特許庁(日米欧中韓)、PCT、ロシア、EAPO」と思われます。
「思われます」というのは・・・
下記画像の位置「Analysis」のバーをクリックすると
簡易統計が起動します。
ここを見ると、ヒットしている国が確認できまして
その結果、
5大特許庁(日米欧中韓)、PCT、ロシア、EAPO が
主な検索対象国と推定しました。
※今回は、化合物1種類だけで 試した結果です。
※化合物を変えると、他の国でもヒットするかもしれないです。
中国や韓国、ロシアなどは、
化合物の現地表記確認も難しそうですので、
PATENTSCOPE使うと、すごく便利かも!と思いました。
といった使い方もできそうです。
それでは^^
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