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2020/05/12

大量の公報を速く・正確に読むコツは?




毎週火曜日は、朝のライブ配信。
調査の基本的を動画でお伝えしています。

今回のテーマは、
たくさんの公報を速く・正確に読むコツ。

公報の読み方って
色々な流儀がありそうですよね。

「酒井流」は

1)「不要な公報」を早い段階で見極める
   → 最初に「明らかに不要な公報を捨てるだけの工程」 を設ける

2)一度に読もうとしない
   → 2巡目以降で「正確に読む」

2段階読みです。(3段階以上になる場合もあります)


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色々な先生方の「特許調査について」の説明では
「データベース検索」の話題が多くなる傾向がありますが
 (私が説明する時も・・・やっぱりそうです。^^;)

「調査」全体でいうと

  データベース検索の所要時間 < 公報を読んでいる時間

になるケース、多いですよね。

ですので

・速く処理できる
・正確に読める

の両立が大切かな、と思います。


しかしながら、人間って
速く処理しようとすると、雑になる・見落としが発生するし
正確に読もうとすると、とても時間がかかる
生物の機能?的にも、一度に両立は難しそうな気がします。

なので「速く」と「正確」を分けたのが「酒井流」です。

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1周目=速さ。
明らかに不要な公報を捨てるだけの工程」です。


明らかに不要、がポイントです!
微妙な公報、迷う公報は残します。



具体例で説明しますね。
動画に登場する「調査の例題」はこちら▽



このような調査対象(マスク用の耳かけ紐)のとき

「美容用のフェイシャルマスク」
「人工呼吸器」

明らかに「マスクの耳かけ紐」と関係がないので、
1周目でリストから除外していきます。




全体の件数が減ったところで


2周目以降=正確に読む工程です。
ここで改めて「調査主題に合致した公報か?」を確認します。


動画に登場する具体例をひとつ挙げると・・・

こちらの図面。
「鼻や口を覆うマスク」のようだし、
耳かけ紐のあたりに「着脱自在」っぽい部材(2)が見えるので
1周目では捨てず、2周目に回しました。

・・・が、2周目でよく見直す
「耳かけ紐が着脱自在で、色々な布をマスクにできる」のではなく

「マスクの耳かけ紐は固定(マスクに付属している)」
「後頭部側から引っ張り、固定して耳が痛くならないようにするもの」
とわかるので、2周目で捨てる

といった流れです。



動画の中では他の公報も見ながら
「これは残す」とか「これは捨てましょう」とか
説明していますよ。


■関連動画
「いろいろな分野の公報をスムーズに理解し、読む方法」
同じ技術用語を使っていても、
会社(出願人)によって意図している技術が違う・・・?
といった場合も、

1周目で 「多めに拾っておく」
2周目、3周目あたりで「言葉の定義を確認」 です^^






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