ヘッダーメニュー

2020/06/05

「こわいこわい特許検索の話」とサーチャーの誠意。(適合率と再現率)



物騒な記事タイトルで失礼します^^。酒井美里です   →プロフィール

今日の弊社は、
こんなことになってます・・・(汗


文章だけだと何の事やら・・・? って感じですよね。

ベン図に落としてみますが
なにぶん「こわいはなし」なのです。

折り畳みますゆえ
怖い話苦手な方は 「バックオーライ」でお願いします👻



もくじ
1)広そうな検索 の落とし穴
2)むやみに「ノイズ」を売りつけないのが、私の誠意

▼先ほどの文章をベン図に落としたものです。



では「どこがこわいの?」かを説明しますね。

1)広そうな検索 の落とし穴


広そうな検索、って、
決して「悪いことではない」けれど・・・
「時間・調査費用」と「得られる成果」のバランス
一考する価値はあるかも? と思います。

--------------------------------------------

今回・・・お客様の修正案は、
日本語キーワードを中心に、細かくフィードバックをくださり、
また、式構成も「変えたい」と積極的なコメントを頂きました。
真摯にお考えくださっている印象です。

結果的に、件数が弊社原案の4倍に増えてるのですが、
データベースを走らせてサンプル抽出してみると

増加分2800件のうち
約6割、1600件はノイズ。
抽出対象とすべき公報は おそらく~25件前後。

そう。残念ながら・・・
「2800件増やして、25件の公報を探す」
「既知の当たり公報100件を捨てる」状況になってます。(汗
  ※フィードバックはもちろんご連絡済です^^


件数が増えると、
調査の所要時間が間違いなく増える。
外注の場合は、目に見えて作業料も増えますよね!




2)むやみに「ノイズ」を売りつけないのが、私の誠意


サーチャーに求めるものは、
もちろん、お客様によって違うと思うけど・・・
私は「むやみにノイズを売りつけない」ことって、誠意だと思います。


----------------------------------------

正直なところ・・・

弊社でも「広そうに見える検索式」を作る事、できます。
それはもう自由自在に。(きっぱり


それって「特許査定率」のお話とも、似ているかもしれなくて

上記ツイートの
>率を稼ぐのは権利を狭くすればいくらでもいける

のを
「広めに検索しましょう」と囁けば・・・? って感じです^^


もちろん!
ノイズ込みとわかっていても
漏れなく調査しなきゃ・・・って場面もありますよ?


ここでお伝えしたいのは
ノイズを増やす調査 = すべて悪、って事じゃなくて、


・極力漏れの少ない検索 と
・コンパクトで無駄のない検索 と
・両者の中間

を意識的にコントロールできたら、
「時間ー費用-成果」のセットも、
ある程度合理的にコントロールできるんじゃないかな?

って事です。^^




適合率と再現率は ⇒ よくばりセットの話参照で。

それでは!



新刊(改訂版)できました!

Amazonは欠品ぎみです。
お求めは発明推進協会・書籍販売のページからどうぞ。



■ご案内■

0 件のコメント:

コメントを投稿