ヘッダーメニュー

2016/04/07

「Espacenetの新データ」 と 収録範囲の確認。(3)


こんにちは。サーチャーの酒井です。


こちらの記事は
Espacenetの「全文検索」(Fulltext search)が
拡充されたような、そうでもないような? ←どっちやの?
の、第3話です。



◇前回までのあらすじ◇

Espacenetに英語/ドイツ語/フランス語、の
全文検索機能が追加されました。


EP、WOの全文検索は、引き継いでいる様子ですが、

何やら、他のデータも増えている感じ。

・・・ではありますが、EPOからのアナウンスは、まだありません。 (ここまで第1話)


収録範囲のアナウンスがない場合や、
初めて利用する特許庁DBで、
現在のデータ収録状況を確認するには

Coverage

という項目を見るのが定番でございます。

・・・が、

EPOのCoverage情報は、
2016/4/5現在、まさかの 404 not Found。(死)



もう・・・
これって、どうしたらいいんでしょう? (ここまで第2話)



で、実際のところ。


普段のEPOは、情報管理&開示がしっかりしている庁のひとつ。
404 not Found、なんていうのは、
全文検索が加わった事による、
一時的な状況ではないかしらん? と思うのです。


一方、


マイナー国特許庁で、
初めてそのデータベースを使う時。


こちらは、Coverageが開示されていない可能性、
大いにアリ、です。


検索はできているんだけど・・・
権利期間内の公報、揃っているのかな?
本当にこれで全部なのかな?
と、

考え始めると、めっさ不安・・・みたいな?



このような場合、
「正確なCoverageは、わからない」
というケースが、ほとんどだったりします。 ←えーーーっ!?


「正確なところは、わからないけれども、
たぶん、この辺りまでは大丈夫でしょう、」
という状況把握をして、使っていく感じになります。


Espacenetで、状況把握をしてみますね。
記事の続きからです。





データ収録状況を把握する


基本形は

「データが入っていれば、必ずヒットするであろう項目で検索する」です。


たとえば、マイナー国で
「どこまでデータが入っているだろう?」 
というのであれば、

どんな国の特許にも、
「出願日」くらいはあるだろう、と考えられるので、

出願日、または出願年で検索をしてみます。


2000年、1999年・・・1995年・・・1990年、と検索してみて、

ある程度の件数がヒットしていれば
「この年代は、そこそこ収録されていそう」

どこかでゼロになったら、
「そのあたりの年代は、収録されていないんだな。。」

という判断をしていきます。




次に、今回のEspacenetの場合・・・

これは、ちょっとだけ応用技ですよ?


なぜって、
出願年などで検索したら、
データは 「ある」 に決まっているから。


今回知りたい事を、具体的に書いてみると・・・

「英文の全文検索、というのは、
どの国の、どの年代まで有効なのか知りたい」 んですよね。


と、いうことは?

① 国を指定し、
② 適当(適切)な 全文キーワードを指定して検索
↓↓↓
どのあたりの年代までヒットするか、確認

という流れになるかと思います。


それぞれ、説明します。


① 国を指定する

Espacenetは、パテントファミリー単位のデータ構成なので、
国は指定しておいた方が良いですね♪


無指定で検索すると、


「あっ、かなり古くまで全文検索でヒットしてる~♪

 ・・・ と思ったけど、

 これって、ファミリー内のEP特許がヒットしてるんだぁ。。。!
 ぬぅ、やられた~!!


・・・ってな展開が予想されますので。(微笑




② 適当(適切)な 全文キーワードを指定して検索

自分でやってみた感じでは、
こちらの設計が難しかったです。

ええと、使いやすいキーワードの条件を書いてみますと


1) それなりに見かけるキーワードで

  →レアなキーワードを使ってしまうと、
   データが入っていなくてヒットしないのか、
   元々そのような公報がなくて、ヒットしないのかわかりません。

2) できれば、発明の名称~要約には、そこまで頻出せず、
   明細書本文で初めて登場するような単語/フレーズ、が理想。

  →名称でバンバンヒットしてしまうと、
   全文検索でヒットしているのかどうか、いまひとつ確証が持てないので。。


というイメージで、いくつか試しました。



で、肝心の結果ですが・・・

毎度すみません!
長くなってきたので、また次回に~


それでは。




収録国に関連する目次記事はこちら

「Espacenetの新データ」 と 収録範囲の確認 シリーズ 一覧はこちら





■ご案内■



0 件のコメント:

コメントを投稿