代表取締役・酒井美里ブログ
〒391-0104 長野県諏訪郡原村5677-1 ホルン原村102
メール info@1smartworks.com
お問合せ https://www.1smartworks.com/contact/
受付時間:平日 9:00-17:00
ヘッダーメニュー
▼
2016/12/19
[侵害予防のコツ] 資料抽出は "悪~い笑み” とともに。
年末のラストスパートをかけている方も多そうな、この季節。
もちろん、調査会社も例外ではなく。
今年は「22日までに概況を知りたい」方が多いです。
・・・3連休になりますものね。
いろいろ同時進行中のひとつに、
侵害予防調査(パテントクリアランス)が入っています。
講習会では、
「一般的なコツ、手順」 をお伝えする場面が多いのですが、
私自身が侵害予防調査をお預かりする時の「コツ」は
「わる~い感じの笑み」 を浮かべることかも。 (謎
えっと・・・
こういう顔?↓
「何じゃ、そりゃ?」と思った方、
よろしければ記事の続きにどうぞ。
わる~い感じの笑み・・・
それは
お客様(の会社)を思い浮かべ、
「・・・なんだか最近、景気が良さそうじゃな~い?」
「あやかりたいものだわね~」
・・・というヒトになったつもりの目線、です。
資料抽出のとき
警告状を送ってくるヒトって・・・
今も物陰から、
こーんな表情↓で、こちらの様子を伺ってるかも? ですよね。
お客様の製品とは、
相違点があるのかもしれないけれど
相手側は、もしかしたら
「警告状を送りたい」 が一番の動機で、
手持ちの特許から、少しでも近そうなものを
何かと理由をつけて送ってくる・・・
という場合もあると思います。
ちょっと、いや、かなり迷惑な感じですが、
私、資料抽出の時って、
「わる~い感じの、迷惑な第三者」 になりきる、を心がけています。
たとえば・・・
少し具体的な例で、書いてみます。
お客様の製品は、
ペットボトルと、プラスチックの蓋、だとします。
お店で売っているのを見ると、
蓋の内側が、らせん状になっていて、
本体の口と留まるようになっていますよね。
とても素直な気持ちで資料抽出をしたら
・合成樹脂のボトルと、合成樹脂の蓋があって
・ボトルの口に、凸状のらせん形状
・蓋側に、らせん形状が嵌るような溝
・・・といったものを、抽出する事になりそうですが
わる~い顔で、警告状を送ってくるヒトは
・(権利範囲で) 材質は限定されてないから、ガラスでも合成樹脂でもいいわよね!ラッキー!
・ボトルの口側に「突起」があって、蓋を固定できるから、これもアリよね!
・蓋にも 「突起と係合する部分」 があるから、全然OK!
・・・実施例や図を見ると 「ええっ?」 という場合もあるのでしょうが、
クレームの文言上、使えそうだからダメもとでも使う!みたいな。。(迷惑。。
なので。
わる~い気持ち。
「お客様に警告状を送りつけたいヒト」になりきって、
「これは、無理やりにでも”侵害してませんか?”って言えるかも。(ニヤリ)」
「これは、そうは言っても余分な限定があるから、使えないわよね。。(チッ)」
拡大解釈も含めて、使える、使えないを考え、
少しでも使えそうな特許は、リストに残す、という感じです。
これ、昔の上司が、
折に触れて、同じことを別の表現で言っていました。
と。
クレームの解釈は、グレーゾーンも残ります。
最初から、自社に都合良く解釈すると、
足元を掬われる場合もある。
調査担当が、自社に都合の良い解釈をしてはならない。
・・・って事なんですよね。
昔も今も、このあたりはあまり変わっていないな~、って思います。
それでは♪
調査のお問合せはこちらからどうぞ
別窓で登録フォームが開きます
Facebook、お友達もフィード購読も大歓迎。お気軽にどうぞ。
特許調査入門―改訂版
Amazon
発明推進協会
0 件のコメント:
コメントを投稿