代表取締役・酒井美里ブログ
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2017/06/02
業務設計と時間の流れ
このごろ「調査業務の設計」「どんなタイミングで、どんな調査を行なうのがベストか」といったテーマのご相談が、いくつか重なりました。
調査の種類とタイミングは、
本当に千差万別。
あえてパターン化するならば、
まず、業種による傾向、は、確実に存在しますし、
細かく見ていけば、
企業ごと、事業部ごとの業務フローの違い、
どんな効果を期待するのか(動向調査、出願活動の支援、侵害予防・・・など)
活動するであろう人数、
知的活動の定着度、などなど、も。
そして、本当のところ
「誰が主体で調査をおこなうのか」で、
適した方法も、個別に違ってきますよね。
・・・と、考え始めると、
やっぱり「個別のご相談」になってしまうのでありますが、
今日は、この中で
業種による傾向と調査のタイミングについて、
日ごろ感じている事を、
少しだけ、ご紹介してみます。
※記事を折りたたみます。
弊社は、おかげさまでこの4月から、法人13期目。
会計の台帳を確認いたしましたら、
お客様コードも、300社分を超えておりました。(感激!)
自分たちもちょっと驚いてしまうほど、
幅広い業種のお話を、お聞かせいただく機会があるのですが・・・
その中には「いつも、時間がゆっくり」な業種と、
逆に「とても時間が早く流れる」業種があります。
ビジネスの世界では、とかく「速いが正しい」的な風潮もございますが・・・
私の目から見ると「時間がゆっくり」な業種は、
とても素晴らしく、羨ましく見えます。
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ひとつの製品を送り出すのに、数年単位の時間がかかる。
その製品が受け入れられたとき、
10年、20年、それ以上のロングセラーになりうる。
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そういった業界、です。
特許調査でいうと・・・
ひとつひとつの開発段階・デザインレビューまでの期間も長め。
段階を踏みつつ、動向調査、侵害予防調査など、
目的別調査をするのも良いと思います。
また、ロングセラーに育つ兆しが見えた時には、
後発の様子を監視するためのSDIもおすすめです。
それとは真逆で、時間の流れがとても速い場合は
正直、調査のタイミング設計が、比較的難しいのです。
たとえば、普段のお仕事の流れが・・・
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営業担当がお客様に提案をして、
「いいね!」と言われたら、すぐ設計に入る。
納品はだいたい半年後が多い。
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という感じですと、どうでしょう?
話が速すぎて、特許出願もままならない。
設計が忙しすぎて、イヤそうな顔をされたり。
気が付いたら、リリースされていた。
侵害予防「やらなくちゃ」とは思うんだけど、
リリース前にできた事がない。
・・・って事にも、なりそうですよね。
これですと「じっくり」「色々な調査」は、現実の事業に合わないです。
出願も、権利侵害も気になるけど、
すぐ、現実にできる事はひとつだけ。
そんな風になりやすいです。
やはり・・・
企業や事業の「固有の時間の流れ」に合わせると、
現実的に役に立つ調査、も、組立てやすいかと思います。
気が付いたら、びっくり!今日は金曜日。
みなさま
よき週末を。
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