ヘッダーメニュー

2018/07/10

[無効化02] 無効資料調査で探すものは。



こんにちは!サーチャーの酒井です。

こちらの記事は「無効資料調査」のワンポイントです。
今日は2回目「無効資料調査で探すもの」です。


特許が無効になる理由、になり得るものは
細かく挙げると、たくさんありますが・・・


「無効資料調査」で探すのは
・新規性
・進歩性
の根拠となる資料、が、圧倒的に多いかと思います。

先願同一は、私の感覚だと
狙って探すものではなくて、
新規性・進歩性で探していたら、
「あれ・・・これって?」となる。
そんな感じです。
(滅多に出会えないですし。)


公知は「公然知られた発明」
公用は「公然実施された発明」。

文書やカタログ、パンフレット、映像などを収集・保存する。
また、現物の確保などがこの調査にあたります。


※折り畳みます。


自分の経験した中では、
カタログ、パンフレットを使おう!と思ったが
結局使えなかった・・・というケースが複数回あり、
印象に残っています。

裏表紙の隅に小さく 2010.05 などと印刷されていて
「2010年の5月版、なのだろうな」と想像されるものの、

「それ、本当に”年月”を表している証拠がないよ?」
「相手に”単なる整理番号でしょう”と突っ込まれたら、苦しいよね?」

的な展開になって、
資料としての提出を諦める、というのが、
一時「カタログあるある」のようになっていました。(苦笑

それだけ、日付の証明は重要ということでもありますね。


こちらの資料も、とても参考になりました!
公然実施を立証するために 1 (PDF)(創英国際特許法律事務所)


話は少しさかのぼって
「新規性と進歩性」


条文の定義は、あえて脇に置いておきまして、
簡略化して言うならば・・・

新規性は 「同じ」
進歩性は 「簡単に思いつく」

という事かと思います。(簡略化しすぎ・・・?)


そして

当たり前の事ではありますが、

「同じ」方が、
判断レベルの差が少ない。
誰が見ても「先行例に同じ構成が記載されている」

となるので 強い資料 と言われたりします。
「できれば新規性の資料が欲しいです!」とかですね。


これに対して進歩性は
「簡単に思いつくかどうか?」です。

よくある「組み合わせの容易性」的な見方ですと、
組み合わせに無理があったら、
「組み合わせる事自体、無理があるんだから
 組み合わせから容易に着想、なんて、余計に無理無理!!」
という事になってしまいます。

ちょっと無理目の組合せ、といえば
・技術分野が結構ズレている とか
・課題に共通性が乏しい とか
・組み合わせようとしている資料の数が多すぎ! などが一般的でしょうか。


ですので「そこそこ無理のない組み合わせ」というと、
その逆の方向でして・・・

技術分野の共通性がある。
課題と解決手段の共通性もある。
できれば2件、多くても3件程度の資料で
スッキリと論理構成をする。
といった状態を、目指したいですね。





---------------------------------
私どもは、どの観点(調査ポイント)が重要か、
どのように資料を組み立てるとより説得力があるか、という論理構成と、
調査の方向性がわかりやすい報告書作成を重視しています。

無効資料調査のお問合せはこちらから

酒井美里Design/ 担当確約」もどうぞ。

---------------------------------
無効資料調査のセミナーは7/19開催です。
直接受講は東京。
また、テレビ受講は大阪、名古屋、福岡で可能です。

こちらもご検討ください。



「特許調査依頼」をご検討中の皆さま

ただいま 7月下旬以降 のご報告予定分をお受けしています(2018/07/06現在)
調査のお問合せはこちらのフォームまたは
お電話 0266-79-6709 で。

酒井美里Design/ 担当確約」もどうぞ。

7月の出張予定 | 8月の出張予定 打合せ日程のご参考に。




講習DVDが出ました(日本パテントデータサービス

JPDS知財研修用DVD Vol.1 プロモーション

JPDS知財研修用DVD Vol.1 「仕事に活かす特許情報の収集-これだけは知っておいてほしいこと-」(酒井美里講師)のプロモーション動画です。





別窓で登録フォームが開きます
連絡板 ■
酒井美里プロフィール
少しずつ増えてます → 検索コラム集目次
代行特許調査のお問い合せはこちらからどうぞ
●  講習テキストの販売を始めました。
採用情報 はこちらから。よろしくお願いいたします。
Facebook、お友達もフィード購読も大歓迎。お気軽にどうぞ。 

特許調査入門―改訂版



Amazon
発明推進協会

0 件のコメント:

コメントを投稿