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2018/07/11

[無効化03] 無効資料調査の特徴



こんにちは!サーチャーの酒井です。

こちらの記事は「無効資料調査」のワンポイントです。


無効資料調査を 他の調査種別と比較した際の特徴


「無効資料調査のためのサーチ」には、
他の調査種別にはない特徴が、いくつかあります。

1)調査に成功した場合「検索漏れ」は殆ど問題にならない


無効資料調査においては
短時間で、ズバリ公知例を発見できたら・・・



ほとんどのケースで「大成功」と言ってよいかと思います。

そして、調査に成功した場合
「で、半日で何件見たの?他にはないの?検索漏れは???
と聞かれる事は、あまりないはずです。
(もちろん、状況や人によるとは思いますが)


資料が見つかった場合は、
網羅性(漏れが少ない)は、問題にされない、というのは
無効資料調査がもつ特徴のひとつ、と言えそうです。


※折り畳みます。



2)サーチに時間軸がある。何度も検索を繰り返す。

侵害予防調査は、
最初に検索条件を検討・設計して、
「この集合を見る」と決めたら、ひたすら公報査読をする。
というフローになる事が多くて、

「検索」と「公報を読む」がハッキリ分かれます。


一方、無効資料調査の場合は

[サーチ]心当たりを検索する
→ 見つからない or 部分的な記載を発見
→→ [サーチ]他の条件で探す
→→→ 他の公報を発見。
→→→→ 何が足りないのか考える
→→→→→ [サーチ]更に、別の条件で探す

というフローになります。

検索する→公報読んで→考える→検索する→・・・

を 延々と繰り返す感じです。



3)調査経過に伴い、方針の変化が大きい


前項のように、
検索と公報読みの繰り返しで作業が進む、無効資料調査。

何にでも言えることですが
闇雲にふらふらと調査するよりは、
「今はこれをやっている」と
意識的、かつ計画的にサーチを行った方が、
成果の出る可能性はアップします。


自分の場合は、4段階

1)ここにありそう!といった
経験に基づく勘、で動く。

2)説得力のある資料、を狙って
対象特許の属する技術分野を探す。

3)隣接分野で使えるものはないか?

4)可能性のある分野を調べ尽くす。

に分けて考えるようにしています。


やはり・・・
資料に説得力がないよりは、
説得力があった方が、
対特許庁の手続きでも、交渉ごとでも
断然使えますものね!




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