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2018/07/27

[検索メモ] 近いと遠い。近接演算の使い方2種。



こんにちは!サーチャーの酒井です。


みなさん!「近接演算(近傍演算)」を効果的に使えてますか?(微笑)

一般的な近接演算の基本機能は
2語、または3語以上が 「互いに近くに書かれている」状態を検索するものです。

比較的よく見かける機能としては
文字数(または単語数)を指定して「2単語が〇文字以内にあるもの」を検索
2単語が「同一文章内にあるもの」を検索

また、単語が登場する順番について
2語が 指定した順番で登場するものを検索 (語順指定検索)
2語があれば 順不同でも検索  (順不同検索)

以上の組み合わせで検索します。
例えば
「乗員」と「ハンドル」が10文字以内に存在。語順は順不同でも検索する。
といった具合になります。


さて、この記事のタイトル
「近いと遠い。近接演算の使い方2種。」ですが、

私が近接演算を使うときのイメージって、
このタイトル通りでして、
「近い時」と「遠い時」の2種類があります。


具体例や説明は、記事の続きからどうぞ。


◇近接演算 ~ 近い時

例)
頭部装着装置
頭部装着装置
頭部装着装置
頭部装着装置

頭部に装着する装置、なのだけれど
微妙な表現のバリエーションがたくさんある、という場合です。


語順変化する可能性は低いし、
2語の距離もそこまで離れていないだろう・・・と考えて

頭部装着(順・2字)装置

という感じに検索します。



例2)
測定装置 と 測定する装置。装置によって測定する
・・・ のように

「係り受け」的な要素が入ると、
語順逆転する可能性も高くなります。

測定(逆・8字)装置

となります。



◇近接演算 ~ 遠い時

例3)カテキン類で血中の中性脂肪を減らす

このようなテーマの時って、
「カテキン」と「中性脂肪」は、比較的近くにいます。
でも、先ほどの「近い例」と比べると・・・?

【課題】食事由来の脂肪の吸収を抑制し、血中中性脂肪の上昇を抑え、および/または肥満を防止する飲食品、並びにリパーゼ活性阻害剤の提供。
【解決手段】茶より抽出した重合カテキンおよび非重合カテキンを含む水性の液を40℃以上に保ちながら活性炭と接触させ、・・・

そうなんです。
先ほどよりは距離が離れている、のがポイントです。

また
数平均分子量が5,970かつ重量平均分子量が13,200であるカテキン酸化重合体テアフラビン、およびテアシネンシンからなる群から選ばれる1種以上を有効成分として含有する中性脂肪低減剤。
カテキン、テアフラビン、テアシネンシン・・・ といった具合に
物質名などが列挙されるパターンでは
その分、語間距離が長くなります。


「こちらのパターンだな」と予想がついた場合は

カテキン(逆・60字)中性脂肪

のように

・語順の逆転を許容して
距離も長めに設定する

がポイントです。

文字数も、もう少し長くして試したり、
逆に短くしてみたり、と、
調整するのがオススメですよ^^



それでは
よい週末を!






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