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2018/07/02

[Check] 違和感のある出願人検索、と確認チェックリスト



こんにちは、酒井です。

ついこの間
10年に一度、出会うか出会わないか?の
モヤモヤする検索 に遭遇いたしました。(困)
内容は、出願人検索なんですけどね。

まずは、簡単に状況を書いてみます。

検索内容は単純に「出願人検索」1社のみを調べています。

年間出願件数の推移を集計してみると、
2010年頃を境に、出願が激減しているのですが


決算報告会資料では
毎年売上高が伸びていて、2018.3月期には
売上高も経常利益も、過去最高を更新したとのこと・・・!



そして最近、研究所の体制も刷新したそう。

こういう状況の時って、
「研究開発に投資もするし、それに伴って出願も増える」
といった話が多い、と感じているのですが、
この会社の特許出願傾向は、真逆のように見えます。

これって、
検索条件に欠陥があるのでしょうか?
それとも、実際に特許出願は減っていて
企業の戦略が隠れているのでしょうか?



このサーチ&状況確認の「結論」をお伝えしますと

各種状況から判断して
検索は正しくできていました

それならばどんな戦略が隠れているのか・・・?
残念ながら、よくわからなかったです。



技術のブラックボックス化を図っている可能性も
ありそうな気がする・・・のですが、
本っ当に公開情報が出ておりません。

とてもしっかりした情報管理を始められた、という見方もできそうで、
あと何年かしたら「新しい特許戦略の成功事例」として
取り上げられるようになるのかも、と想像してしまいます。


さて・・・まずは
検索が正しくできているか?のチェック。

こちらの記事では、
汎用性の高い項目を挙げさせて頂きます。

出願人名は正確か。
(法人登記名はどうか。似た名前の他社と混同していないか。)

・出願の減少時期に、社名変更をしていないか。新旧社名を把握したか。

別名義での出願をスタートしていないか
(例:特許管理会社を設けた。系列の別会社から出願。ホールディングス化 など)



そして、検索が正しくできている、と確認できたら
企業戦略を確認できると、
出願増減の理由がつかめるかもしれません。(今回はわからなかったのですが・・・)

・決算説明会資料

・有価証券報告書 / Annual Report (海外企業の場合)

・中期計画

・知的財産報告書

・企業Webサイトの「研究開発」や「知的財産」のページ

などに、いわゆる「公式発表」が掲載されるケースが多いです。

それから、
一般のニュースサイトや、
経営層のインタビュー記事。
運がよいと、特許庁の各種資料でも

当該企業について言及されているケースがございます


ここまでが「汎用のチェックリスト」です。


今回取り上げた企業↓

については、
他の項目も併せて、状況確認をしています。


「状況確認の手順を知りたい」方は、
今週水曜日(2018/7/4)頃配信の 
弊社メールマガジン、目を通して頂ければと存じます。
検索メモをダウンロードできるようにいたしますね。


それでは。
月曜日ですね。
よい1週間をお過ごしください






「特許調査依頼」をご検討中の皆さま

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