ヘッダーメニュー

2018/07/25

[CN][資料] 中国無効審判 と 「証拠」。




こんにちは!サーチャーの酒井です。

先日、JPDS本社(新橋)で
「無効資料調査」のセミナーでした。

その際
「中国の無効審判での証拠資料について、
特有の注意点があれば教えてください」
というご質問が。


ありがとうございます。

中国無効審判の「証拠提出」については、
特許庁委託事業で作成された資料の中に
まとまった情報があります。


中国専利無効審判請求・訴訟における注意点に関する調査報告書
(2012年3月、日本貿易振興機構上海事務所知識産権部)


以下、ファイルの目次から
「証拠の提出」に関連する項目のみ 抜粋しました。



第一節 無効審判請求の手続き p.14

(1)無効審判請求の提起 p.14

Q15 元の証拠を変更せずに無効審判請求を再度提起することは可能か(一事不再理)。p.20

Q45 特許権者が反証を提出する時の注意点は? p.43


第三節 無効審判請求の証拠 p.65

Q72 物的証拠はいつ、どのように提出するか。 p.65

Q73 証拠としての資格をどのように完備させるか。 p.66

Q74 特許(又は特許出願)の出願日(優先日)後に公開された証拠はすべて、その特許(又は特許出願)の新規性・進歩性評価に使用できないのか。 p.68

Q75 証拠を提出する時の注意点は? p.70

Q76 海外証拠はどのように判断するのか。 p.71

Q77 無効審判請求において、外国で形成された証拠を使用する場合、公証・認証が必要か。必要であれば、公証・認証はどのように行えばよいのか。公証・認証の書類はいつ提出するか。(回答には、公証認証書類のサンプルを添付して説明する予定) p.72

Q78 無効審判請求において、外国語証拠を使用する場合、中国語訳が必要なのか。必要であれば、提出時期などに制限があるか。また、証拠は全文翻訳が必要か。 p.74

Q79 海外の刊行物について、先方の当事者がその真実性に対して異議を持っていない場合でも、公証・認証が必要か。 p.74

Q80 無効審判請求において、インターネット証拠を使用する場合、インターネット証拠の公証・認証はどのように行えばよいのか。 p.74

Q81 自然人のサインがなく公印・社印しかない証明書類や、証人が出頭しなかった証明書類は、独立して審決の根拠となるか。 p.75

Q82 特許権者が提出した反証に対し、請求人は新しい証拠を提出できるか。 p.75


最初に出てくる項目
「元の証拠を変更せずに無効審判請求を再度提起することは可能か」
から、何だか気になりませんか?
(私は気になりました。^^)


日本でも昔から、
何というのでしょう、
審査官/審判官の心証? 的な文脈で、

「審査引例と同じ資料を提示しても、ねぇ?」
(≓ 一度使われているのだから、効果が低そう。)

という話になる事って、ありませんか?


中国の無効審判においては
審査基準に明記されており、



同一の理由と証拠を以て無効審判請求を再度提起する場合、
受理も審理もしないものとする。

のだそうですよ。
(同一の証拠を使いたい場合、についても説明されています)


他には
日中韓における 特許無効審判の実務に関する比較研究 (PDF)

「書類提出方法」の比較も参考になります。


最初の資料も、リンクを貼っておきますね。

中国専利無効審判請求・訴訟における注意点に関する調査報告書
(2012年3月、日本貿易振興機構上海事務所知識産権部)



それでは!








「特許調査依頼」をご検討中の皆さま
調査のお問合せはこちらのフォームまたは
お電話 0266-79-6709 で。
酒井美里Design/ 担当確約」もどうぞ。

7月の出張予定 | 8月の出張予定 打合せ日程のご参考に。




講習DVDが出ました(日本パテントデータサービス

JPDS知財研修用DVD Vol.1 プロモーション

JPDS知財研修用DVD Vol.1 「仕事に活かす特許情報の収集-これだけは知っておいてほしいこと-」(酒井美里講師)のプロモーション動画です。





別窓で登録フォームが開きます
連絡板 ■
酒井美里プロフィール
少しずつ増えてます → 検索コラム集目次
代行特許調査のお問い合せはこちらからどうぞ
●  講習テキストの販売を始めました。
採用情報 はこちらから。よろしくお願いいたします。
Facebook、お友達もフィード購読も大歓迎。お気軽にどうぞ。 

特許調査入門―改訂版



Amazon
発明推進協会

0 件のコメント:

コメントを投稿