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2019/04/01

Intuitive Surgical の収益構造と意匠出願





おはようございます!サーチャーの酒井美里です。


先週、読書感想文とセットで
「ダイソンの海外意匠出願」の事を書きました。


「書籍のネタバレになっちゃうとな・・・」と思い、
具体的な出願内容を書くのは 遠慮したのですが、


こちらなら書けますよ!(笑)
Intuitive Surgicalの収益構造と意匠出願。


Intuitive Surgical は、
以前「ブラックペアンの手術ロボット」の記事でも取り上げた、
手術支援ロボットの大手企業です。


先日もNYの調査分析会社
ParolaのツイートでRobotic Surgeryが挙がっていたり、




欧州出願でも医療機器分野が伸びていたりで、
手術支援ロボットは 注目分野のひとつ、と言えそうです。


そんな、Intuitive Surgical。
意匠出願もなかなか面白いのです。

(折り畳みます)





使うのはダイソンの記事と同様、
WIPO の Global Design Database 。

https://www.wipo.int/reference/en/designdb/


Holder = "Intuitive surgical*"

と検索すると・・・?


意匠出願件数は、ダイソンよりずっと少なめです。
EMはEUIPO出願(欧州)、USが米国意匠です。



へぇ!と思ったのは、その内容。


ドラマで有名になった、あのロボットの形とか



操作画面のユーザーインターフェースも、
出願されているのですが、



Intuitive Surgicalが
集中的に意匠出願してるのは、
別のジャンルなんです。

何だと思いますか?




それは・・・






コネクタの形状です。



名称のリストを取ってみて
・アダプター
・コネクター
・End portion
などにマークすると、下記のようになります。






Intuitive Surgicalの
直近の収益データを見ると


出所:Investor Overview > 2019 JP Morgan Presentation

濃いブルー、
Inst & Accy (機器・アクセサリー)の売上が大きいのですね。


ロボット本体を導入した病院は、
手術用の交換アダプターなども継続的に購入、
というモデルになっているようなのです。
 ※プリンタ本体とインク、みたいな感じですね。^^



アダプターやコネクターを意匠出願する、というのは
互換品のアクセサリー販売を阻止する考えだと推測されます
 ※互換インクとか詰め替えとか、模倣品を排除するのと似てる・・・^^;


交換パーツの種類は多種多様でしょうし、
きっと、今後も増えていくと思われますが、
コネクターの形状を 押さえておけば、
あらゆるパーツを、最も効率良く保護できますよね!
「すごい!頭いい!」 と、鳥肌が立ちました。



意匠出願(登録)の時期を見ると


2018年に本気の出願が始まった、という印象。
事業成長とともに、
安定的な収益が見込める
アクセサリー類の保護に本腰を入れた、という事かもしれません。



それでは!





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