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2019/11/11

牧畜用ドローン × J-PlatPat +α(特許検索アーケードバトル)


unsplash-logoRichard Horne

先週は「特許情報フェア&カンファレンス2019」でした。

イーパテント様ブースでの「特許検索アーケードバトル」
当日朝のご案内となってしまいましたが



たくさんの方にご見学頂き、感謝しております!


(画像は見学下さった方のSNSからお借りしました。)



当日頂いた検索テーマは
「牧場での牛・羊などの誘導や、害獣の駆除などにドローンを利用する技術」
使用データベースは J-PlatPat。
調査対象は 日本特許・実用新案 です。

unsplash-logoAB

わかりやすく、面白いテーマでしたが、
残念ながら2人とも「これだ!」という公報には辿り着けず、でした。


せっかく?なので、この記事では
J-PlatPatでアーケードバトルを振り返りつつ、
+α でWeb検索やEspacenetも加えてみたいと思います。

ちょいと長いですが・・・「記事の続き」にどうぞ。


J-PlatPatで ※完全再現ではありません。「こんな感じの検索」ということで。


ジャンケンで勝って、先攻を選ばせて頂きました★

とりあえず・・・


あ・・・ゼロ件。 


一手目のポイントです。
「たくさんヒットするかもしれないし、しないかもしれない」けれど
「どちらかというと、たくさんヒット(ノイズも多くなる)」を前提に検索してみました。

検索項目は「要約/抄録」
→ J-PlatPatでは 「要約+請求項」の組合せがないのですよね。
→ ノイズと件数が少なくなりやすい「要約」を選択しました。

飛行、でなくて「飛行体」「飛行物体」
→ 飛行、だとノイズが増える可能性を考えて、わざと文字列を長くしました。


二手目。


二手目のポイント
①要約=ドローン × 全文=牧畜 → 集合がドローン寄りになります

②全文=ドローン × 要約=牧畜 → 集合が畜産技術寄りになります

じつは「どちらに寄せてもいいかな」と思ったのですが、
一旦「ドローン技術」の方に寄せました。

もうひとつ・・・この段階で
①ドローンに寄せると
→ ドローンの分類を探せる可能性が↑UP → ドローン関連語を探しやすくなる

②畜産技術に寄せると
→ 農業・畜産関連分類を探せる可能性が↑UP → 農畜産関連語を探しやすくなる
・・・という展開が予想できて、

個人的に、農畜産関連語は頭の中から引き出せそうだったので
①のドローンに寄せた、というのもあります。

※農畜産関連語 = 実家が専業農家なので、そこそこ詳しいです★
※家には常に「日本農業新聞」がありましたよ。(笑)


そのようなわけで、一旦「ドローン側」に寄せて・・・
分類コードランキングから選択



件数少なそうなので、広めの分類を使います。



三手目のポイント
J-PlatPatは自動的に「分類の階層検索をする」
→ B64C39/00 と入力すると B64C39/? を検索します。

(一応)再公表も検索するために
→ 少しでもたくさんヒットするよう、今回は「IPC」を選択しました。
→ 再公表特許=国際公開の再発行、なので、FI付与されていないデータもあるかな?と
考えてみました。(これは、考えすぎかもだけど・・・)


そして、ヒットした結果を見ると
「無人機」とか「無人航空機」などのキーワードが拾えます。


実際の「検索アーケードバトル」では、あまりにも公報が見つからないため
このあたりで「農業用に利用するドローン」に方向変換したのですが・・・



今日は落ち着いて検索ができるので、
このまま「牧畜用」で検索を続けてみますね!

4手目
集めてきた「ドローン関連語」は、今度は全文で。
「農畜産関連語」は要約/抄録 で、農業側に寄せます。
最初の出題にあった「害獣」も加えました。



あった!
害獣だけど・・・これかな。(特開2018-68221




もうちょっと「農畜産」に寄せます。
5手目。
キーワードは両方「全文」で、IPC=A01K「畜産」です。



これはどうかなー。(特開2018-007677
目標物体を誘導する方法及びuav

「牧場の動物」ではないんですが、
ドローンがペットを誘導して散歩に連れて行ってくれる、というものです。和みます。


ひとまず、J-PlatPatはここまでということで。(⌒∇⌒)

[ドローン/TX+飛行体/TX+飛行物体/TX+無人機/TX+無人飛行機/TX]*[牛/AB+羊/AB+馬/AB+牧場/AB+牧畜/AB+家畜/AB+放牧/AB+畜産/AB+産業動物/AB+害獣/AB+獣害/AB]

の形式を使って、履歴をまとめるのもアリですね!



Web検索 (+調査テーマを聞いて考えたこと) 

さて、今回の検索テーマ。
「牧場での牛・羊などの誘導や、害獣の駆除などにドローンを利用する技術」
ということでしたが、


脳内に思い浮かぶ景色は、この記事冒頭にも貼ったこれ。

unsplash-logoRichard Horne

「日本じゃない感じ」がするのですよね!


一応、日本語で検索してみると、
「まだちょっと物珍しい感」とか「北海道感」があるけど



英語で検索してみると・・・


ドローンのベストバイ教えてくれたり、論文が出てたり。
顔による個体認証まであるみたいだし


夜間は赤外線カメラで認識したりとか



すごく!実用レベルなんだな、という気がしてきます。

なので


■Espacenet(Beta)

に、上記の検索語+αを入れてみました
https://worldwide.espacenet.com/beta/

こんな感じで


コマンドで記述すると、下記のクエリになります。
(nftxt = "cattle" OR nftxt = "sheep" OR nftxt = "cow") AND (nftxt = "drone" OR nftxt = "UAV") AND (nftxt = "herding" OR nftxt = "count" OR nftxt = "check")

やはり、海外だと色々出てくるのですが、
図面が直観的にわかりやすいのは、このあたりかな。。

Unmanned livestock monitoring system and methods of use (WO2017127188)




落ち着いて自席で検索したり、
海外のWeb検索すると、案の定色々出てきますね・・・(苦笑)


とーーっても長くなりましたが、
「特許検索アーケードバトル」の振り返り、以上となります。
おつきあいくださり、ありがとうございました★




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