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2020/03/13

【お役立ち動画配信】NO.3 [J-PlatPat] 特許検索の最初に試してみるとよいこと [キーワード検索]

調査に役立つ動画配信シリーズ
第三弾の今回は、

[J-PlatPat] 特許検索の最初に試してみるとよいこと [キーワード検索]


についてお届けしてまいります。
今回の動画は実際に画面上で検索をしつつ、お伝えしております。
ぜひご自身でもお試しくださいね。

この動画は、こちらの記事の関連動画となりますので、ご参考にどうぞ。




特許検索の最初に試してみるとよいこと 

重要なのに案外お話した事がなかった
”特許調査のとても簡単なコツ”を
一つご紹介してみたいと思います。

→関連記事
特許調査のコツ 「一番最初にするとよい検索」は? (J-platpat)

特許調査のコツと言うと
いろんなコツや小ネタみたいなもの、技があります。

今日は一番簡単なもので、
簡単だけど、どの技術分野でもだいたい使う事が出来るもの。
一番最初にそれを行なっておくと、
あとの調査を進める時に楽になる検索、をご紹介します。


私も普段、代行検索で検索をお預かりする時に、
全く初めてお預かりする技術分野って、
まだまだ多いんです。

技術として聞いた事はあるし、技術内容も分かるのですが、
特許出願がどんな感じで、何件くらいあるのか。
実際にどのような会社さんが他に出願されているのかなど、
そういったものが分からない時によく使っている方法があります。

それはですね、
調べたい製品の名前、
仕組みの名前や、方法、
材料の名前など、何でもよいのですが、
「その調査対象の物の比較的一般的な呼び方で検索してみる」というものなのです。

 〜画面共有〜

そして、あらかじめ
「件数をある程度予測」していただきたいのです。

例えば今ですと
「自動運転」だったら件数が多いんじゃないかな、とか、
「ハンドクリーム」みたいなものって意外と多いかな、とか、
「筆記用具」って車ほどは多くないんじゃないかな、とか、

何らかの予想ってあると思うので、まず予想してみてください。


今日は・・・
食べ物がわかりやすいかなと思うので
「ヨーグルト」でやってみたいと思います。

ヨーグルトの特許というと、日常的な食べ物で、
今の時期だと花粉症に効くというのも、結構出ていますね。

「件数が多そうだけど、本当のところどうなのかな?」というのを、
J-PlaiPatで検索してみます。


発明の名称でもいいです。
全然出て来なかったら、項目を変えていただきたいのですが、
まず名称で「ヨーグルト」を入力します。
すごくたくさんあるのか、さほどでもないのか、一度検索ボタンを押してみますね。

〜検索結果〜

ヨーグルトは今、366件出ています。
そこで、会社の名前(出願人名)を見てみましょう。
人によって受け止め方は違うと思うのですが、
パッと見、私の印象では
乳業会社がそこまで多くないように感じます。

例えば、株式会社明治の
特許出願の名称を見ると
「乳酸菌」があります。

乳酸菌と言ったらヨーグルトかな、
そんなイメージがあったりするかもしれませんね。

いずれにしても、この件数が多いか少ないかという事を考えるのですが、
これは、最初から100件単位でバッチリ当てられる人は
まずいないと思います(笑)

「思っていたより一桁少ない」
「桁は合ってる」
「え、思っていたより全然一桁多いんですけど」など、
何桁単位くらいで考えてみてもらってもいいかなと思います。

ちなみに私の予想なんですが
ヨーグルトは一般的な食品だし、
しかも最近は、花粉症に効くものが開発されて
話題にもなっているような食品ですので、
もう少し・・・
4桁くらいあるかな?と思っていました。
(この時点では 名称で検索して366件です)


「発明の名称」で検索すると、
一般的に、件数は少なく出てしまうので、
「要約(抄録)」だったらどうなるか確認します。

条件を変えてみると、1083件。
だいたい4桁だと思っていたので、
件数だけは事前の予想に近づきました。

ただ、やはりここに出ている会社名。
顔ぶれを見ると、やはり
まだ乳製品の会社が少ないかな、という気がします。

この段階で、
もう一度明治さんを例に挙げますと、
この特許(画面上に表示)なんですが、
「発酵乳の製造方法」
という言葉が出てきました。

「そういえばヨーグルトは発酵乳だったよね」と思い出したら、
この「発酵乳」という言葉を頂いて検索します。

「ヨーグルトか、または発酵乳だったら、件数はどのくらいかな?」
「これで10000件超えるかというと、なんとなく超えない気がするな」
という予想が出来るといいと思います。


実際に検索してみると、(ヨーグルト+発酵乳)
やはりいきなり10000件になる事はなくて、
だいたい1800件ほどです。

そして、検索結果をまた上の方だけ眺めてみると、
乳業系の会社さんがとても多く出てきたな、
という事にも気づく事が出来ると思います。

さて、このような検索を
「最初にすると良い検索」と言いましたが

実際に検索して、
「件数が多い」
「とても多い」
「まあまあ予想通り」
「思っていたほほどではなかった」
という時があると思います。

そこで、それぞれで検索の時に気をつけていただく事が違います。

まずは
「思ってたより多い」
「多いと思っていたけどやっぱり多いよね」
というとき。

例えば普通に「自動車」「車両」と検索すると、
とても件数が出てくると思います。

ちょっとやってみましょうか。
多いのは分かっているけれど「自動車」を入力します。
何十万件とか出てくるかな、そうですね、
今20万件超えたので、「一覧表示すら出来ません」と出てきました。
すごく多いという状態になっていて、しかも一覧表示すら出来ないので、

何らかの方法でもっと絞らないと、
現実的に、公報を読む事すら難しい

という事が予想がつきます。

また、20万件とか50万件とか出てしまう場合は、
分類が整備されている可能性も高いです。


次に、先ほどのヨーグルトの例のように
「1000件(4桁)のオーダーぐらいかな、と思って検索したら、
 だいたいそのぐらいの件数がでました。
 一覧表示を上から眺めてみても、だいたい当たっている気がします。」
という時。

このような場合は、
キーワード検索で対処できるケースが多そうです。

特許分類などを使えた方が精度が上がるのでしょうが
意外とキーワードだけでうまくいく、というケースも
比較的多いです。


そして、気をつけていただきたいのが、3番目。
「思ってたより全然少ない」
という時です。


思ってるより全然少ないというのは、
おそらく
「特許の中で使われている言葉」と、
「試しに検索してみた時に使った言葉」
があまり合っていない、
違う表現をしてしまっている可能性が高いです。

ですので、キーワードで検索していきたい時は、
「その分野の特許の中でよく使われている言葉がどんな言葉なのか」
というのを特定する必要がありますし、

その調べたい対象技術は、
キーワードで調べる事自体が難しい場合があります。

キーワードで調べるのが難しい時は、
何かしらの特許分類が設定されている事が多いので、
もしできれば、分類を探すという方に一旦シフトし、
「分類を使って、それなりに特許を探すことができました」
となってから

改めて、
「この分野では、明細書にどんな表現(キーワード)が使われているのか」
というのを探していただいた方が、
その後々の検索が
スムーズに進む事が多そうです。


という事で、
最後にまとめますと

「特許がすごくたくさんありそう」
「まあまああるけど、思ってた通りかな」
「思ってたより全然少ないな。」

のそれぞれで、

その後の検索方法を変えると、
調査を進めやすくなる事が多いかな、と思います。


よろしければ、参考になさってみてください。


動画配信は、毎回、10分ほどでお伝えしていきます。
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1回目の動画配信はこちら
>>【お役立ち動画配信】NO.1 調査と「邪推」の話
2回目の動画配信はこちら
>>【お役立ち動画配信】NO.2 調査難易度の変化

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