おはようございます。サーチャーの酒井美里です。
今朝は、書いたことあるようで、意外と書いていなかった
「特許調査のコツ」をご紹介します。
とはいえ、「特許調査のコツ」と言っても
色々なコツがあるので、今日はひとつだけ。
を書いてみますね!
私も日頃、代行検索業務で「初めてお預かりする技術分野で、出願状況がわからないとき」に、よく使っている方法です。
その方法は・・・
「調べたい物事の名前」一単語で検索 → 件数を見る → 方針を決める。
1)調べたい物事の名前、一単語で検索
製品の一般的な呼び方、部品や材料、方法の名前などで検索します。
2)件数を見る
正確にいうと、件数というよりは「桁数」を見ます。
言い換えると「特許が大量にありそうか?少なそうか?」の見極めです。
3) 方針を決める
大別すると、下記の2つになります
特許庁の無料データベース「J-PlatPat」、
調べたい物は「電気自動車」で説明します。
■特許実用新案検索
https://www7.j-platpat.inpit.go.jp/tjk/tokujitsu/tjkt/TJKT_GM201_Top.action
※検索例は記事の続きからご覧ください。
調べたい物事の名前、一単語で検索
J-PlatPat「特許実用新案検索」で
「電気自動車」と調べます。
最初は「要約/抄録」を使うのがオススメです。
これだけで、6000件以上あります。
検索項目を「発明・考案の名称」に変えてみると。
それでも5000件近くヒットします。
件数を見る
「ヒット件数を見る ≓ 桁数を見る」。
この例だと
「電気自動車関連の出願は件数が多い。
関連特許は確実にたくさんありそう。」という事がわかります。
方針を決める
関連特許がたくさんありそうな時、定番の作戦は
です。
それでは
「電気自動車のうち、自動運転機能が付いているもの」
に絞り込んでみます。
検索項目、2行目を使って「自動運転」を追加。
一挙に該当5件 になります。でも・・・逆に件数少なすぎるかもしれないですね?
「電気自動車」は、他の呼び方も色々考えられます。(同義語・類義語)
例えば「100%ガソリンでなく、電気エネルギーも使って走る車」と考えると
ハイブリッドカー、EV等 の呼び方があります。
これを「電気自動車」の行に加えますと・・・
ヒットは13件。その内容は・・・?
トヨタやデンソーの特許出願がヒットしました。
J-PlatPatでは、検索でヒットしたキーワードが自動ハイライトされます。
まとめ
以上「一番最初にするとよい検索」
=「単語で調べて、特許が多そうか?少なそうか?をつかむ」 でした。
技術分野や、調べたい物によって、
特許が多いか?少ないか?は、大きな差があります。
件数のレベル感がつかめると、
検索も行いやすくなるかと思います。
それでは。^^
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