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2014/10/28

[EPO] Search Matter 2014 から、3つのおすすめコンテンツ



おはようございます、酒井です。

今朝はEspacenetの記事に続きまして、
EPOのSearch Matters をご紹介してみます。

ところでみなさま、
Search Mattersというシリーズのこと、ご存知でしたか?

Search Matters Seminar は、
EPOが開催する、2日間の検索セミナーです。

セミナーでは主にEPOの審査官の方が、
それぞれの専門知識・得意分野についてレクチャーをされます。

確か、今年が第26回。
長く続いているセミナーのひとつでもあります。
Today's photo | Business Man by Chan Mya Soe on 500px


以前は、EPOサイトにPDFの「まとめ資料」が掲載される程度でしたが、
昨年から、e-ラーニングのコンテンツとして、

配布資料+(あれば)セミナー動画、が公開されるようになりました。(嬉)


Search Matters 2014


今年のセミナーは33タイトル。
2時間分のセミナーが、全部入っているものまであり、
相当なボリュームです。

また、上記画像では、コンテンツが色分けされておりますが、
初期表示では、全タイトル灰色で表示されます。

画面上の
What are you interested in?
の表示に従って、

「ツールに関する資料が見たい」 とか、
「特定の技術分野」 「検索のアプローチと戦略」 など、

知りたい分野を選ぶと、
該当コンテンツがハイライトされ、
初期画面より、コンテンツを探しやすくなります。


タイトルが豊富で、私も全部はとても見れてないのですが(汗
部分的に見ただけでも、

「あるある!こんな事!」
「あ~、こういうの忘れてたな~。基本を大切にしなくちゃ。」
「へぇー、こんな機能が追加されてたんだ。」

などなど、いろんな発見・再確認がありました。


ということで、
Search Matters 2014で、印象に残ったもの3つ
ご紹介します。

記事の続きからどうぞ!


それでは、全部見てもいないのに(笑)独断と偏見で!

1)こんなのあるある!
 When to stop a search

When to stop a search .... サーチのやめどき、みたいな感じ?
サーチャーみんなの悩みではないでしょうか?

このコンテンツは、左下エリアにあります。


セミナー動画は、左上のタブから。
配付資料(PDFファイル)は右下からどうぞ。



で、サーチャーあるある。

じゃなかった。
When to stop a searchです。


前半のほうでね、
「サーチャーの3つのジレンマ」 っていうのが出てきます。


30年前に、こんな事を書き残した方がいたのですねぇ。。


シンプルな文章なのに、なんだか訳しにくかったのですけど、
たぶんこんな意味?
1.存在しないと考えられている資料をどのように探すか

2.異なる文脈、または異なる語彙で表現されている資料をどうやって認識するか

3.資料が全く見つからない場合、どのようにサーチを完了させるか

やっぱり「サーチャーあるある」みたいな感じする!(笑)


そして。
メインはサーチ戦略の話。

かけられる時間/コストの20%の付近で、
完成度が80%になる。

でも、完成度を95%、99%と上げようとすると、
多大な時間/コストがかかる、みたいな話。


そして、検索項目やサーチ精度の話。


じつは、この絵柄自体は、
以前にも別のEPO資料でも見たことがあったんです。

が、動画で解説を見たり、
「サーチャーのジレンマ」 「20%で80%」の話までしっかり聞いたのは初めて。

まだ消化しきれてないのが哀しいですが、
これ、興味深い検索理論のかおりがします!

自分なりに消化できたら、
改めてご紹介するかも!? しれないです。







2)基本はやっぱり大切!
Do you speak English? The challenges of the English language for searchers

このセミナーはちょっと珍しいことに、
EPOの審査官ではなくて、
「元・大英図書館の特許サーチャー」 の方が担当されてます。

・・・って、Steveさんですよ!(≧∇≦)  (←皆、忘れてると思うケド)
当ブログで、以前ネタにさせて頂いた事のある方です。

関連記事|大英図書館とOPSと、Steveさん。その1
大英図書館とOPSと、Steveさん。その2


今回のセミナーで、初めて「動いて・しゃべるSteveさん」を見ました~!(喜)

あぁでも!
「Steveさんのジャケットは、ちょっとオーバーサイズ(大きめ)なのが気になる!
 ジャストフィットだったら、きっと素敵なのにー。」 
動画を見出すと、余計な事が気になるのは何故なんでしょう。(汗
Steveさんごめんなさい。。


Steveさんのコンテンツは、ちょうど真ん中あたりです。


セミナーを見て、はじめて知ったSteveさんのプロフィール。

・ イギリス生まれで
・ 子供の頃に、10年ほどニューヨークで過ごし
・ 奥様はアメリカ人
・ なので、イギリス英語、アメリカ英語の両方に精通

とのこと。

・・・って、ファンなので書いたわけではないんですよ?
(いえ、ファンなんですけど・・・ね)


このセミナーのテーマは 「英語」 です。

英語での検索キーワード、を勉強する中で、
英語、米語の話題もちゃんと出てきます。


前段ではシェークスピアの話とか、
「フランス語は、綴りと発音が全然違うんだよね!」的なトピックがいくつか。
図書館にいらした方らしいお話がしばらく続きます。


そして本編。特許サーチの話。


たとえば・・・
技術用語は、時代の変遷・技術の進展で変わるものですよね。

Automobile は、
大昔の特許だと Horseless carriage とか Horseless vehicle と表現されていたり。

1900年代初頭、
飛行機には Flying machine やAeroplaneなど、
いくつかの表現があったが・・・



aircraft という語が特許明細書に登場したのは1914年。
airplaneは1919年。

・・・といった具合に、
サーチ結果に基づく、言葉の変遷のお話が面白いのです。

それから、アメリカ綴り、イギリス綴りの話なども。


これって全部、「基本」として習うような事、ではありますが


古い特許の実例とか、
「どの単語が何年に登場した」とか、

自分でしっかり確認する事、めったにないので、
バラエティ番組のように楽しく視聴できました。

楽しい中にも
「古い古い表現って、なかなかちゃんと確認しないなぁ・・・」
「いつも、分類検索で一挙に検索しちゃうし」
なんて、ちょっぴり反省したりして。


初心忘れるべからず、ですね。






3)こんな機能、あったんだ!
Twelve things you didn’t know you knew about Espacenet (and the Register too!)


お話はNigel Clarkeさん。
EPOのE-ラーニングで、何度かお見かけした事が。

Steveさんと同じく、イギリス出身の方。
見た目も、お話の様子が楽しげなところも、
なんだかサンタクロースみたいな雰囲気の、
可愛らしいおじさまです。  (←叱られそう?)



セミナータイトルは
あなたの知らないEspacenet 12の事柄

機能紹介が中心なので、
PDFだけでも大体の内容は掴めます。

コンテンツの位置は、左上の隅。



「見たことない機能、使えそうな機能はあるかな?」と思って、眺めてみるのがおすすめです。


私が発見した機能は、これ。


イギリス特許のレコードって、
英国特許庁へのリンクがついたものがあるのですねぇ!

リンク先では、リーガルステータスと包袋(Documents)が確認できました。



他にも面白いコンテンツがあるので、
また紹介すると思います(^^)

最後にもう一度、リンクを貼っておきますね。

Search Matters 2014


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当ブログでの記事はこちら


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