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2012/03/09

特許調査は事前思考が8割 - その2

photo credit: tracX via photopin cc

前回の記事から続いてます。。
  1. 特許調査は事前思考が8割 - その1 / 柳月の三方六
  2. 特許調査は事前思考が8割 - その2 / 出願前調査      ← 今ここ。
  3. 特許調査は事前思考が8割 - その3 / 通常の3倍?
  4. 特許調査は事前思考が8割 - その4 / 侵害予防調査


えっと・・・昨日は 三方六が登場して  (←え?昨日のまとめがそこ?)



「具体例で説明しましょうか」 って話で終わったんですよねー。
# ちなみに三方六も、特許出願されてます。表面の模様が特徴なんですね。


この三方六、
「出願前調査」の場合と、「侵害予防調査」の場合を考えてみます。
今日は 「出願前調査」 ですよ♪




出願前調査の場面だと・・・
まず、おさえるべきポイントは、

「調査対象を的確に定義する」「技術テーマのポイントをはずさない」
という事だと思うのですね。


「三方六」 の場合だと、

バウムクーヘンなどの焼き菓子であって、
菓子の表面を、濃淡2色のチョコレートでコーティングしているもの。
# 50文字前後で調査テーマを要約します。
  約50文字で 「調査対象がイメージできる」「話が通じる」ように要約するのがポイント

が既に知られていないかどうか、出願前に調査をする。
・・・という流れになります。

   ● 50文字要約つながり  → 検索上達したとき、の話



ここからの検索の流れは、私のやり方だと下図のとおりです。



検索をするときは、約50文字の要約から

  • バウムクーヘン
  • 焼き菓子 (菓子)
  • チョコレート
  • コーティング

などを取り出します。

これだけでも、検索はできるのですけど・・・
初動を速くするため (だと、私は思っている) に、
同義語・類義語を追加して、検索をします。(いわゆる予備検索)

バウムクーヘンやチョコレートには、あまり同義語がないかもしれませんが、
「コーティング」だったら

コーティング → 被覆、塗布、コート ・・・ など、いくつかありますよね?


予備検索の後は、本検索。
これも、私の場合、

キーワード → FI記号 → Fターム → ・・・

と、検索条件を循環させるのが好きです。
だから、上の図でもリサイクルマークを使ってます。
3つの要素で、クルクルと回っているイメージです。


   ● 分類を使う話も  → 検索上達したとき、の話




講習会で、よく言ってるのは、
この流れに沿って検索する場合・・・

最初のテーマ設定で失敗すると、
多分、全体的に失敗しちゃうんですよ。(残念!)

だから

「50字要約は、話がわかるようにしましょう」
「試し検索で、自分に関係ある特許が出てくればOK(成功したも同然)

と説明してます。


それって、
事前に考えた(自分で決めた)調査テーマの設定がうまくいっていれば、
検索も大抵うまくいく、ってことで・・・

事前の思考が、結果の8割を決めているのかな、と。


・・・っと、
実はここまでが 「前振り」 でした。 OKですかー?(微笑)


次回は、ちょっと脱線させて頂いて、(← まさかの脱線予告ー!)
その次に侵害予防系、という順番でいきたいと思ってます。




「事前思考が8割」シリーズ一覧はこちら








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