続きもの記事です。
- 特許調査は事前思考が8割 - その1 / 柳月の三方六
- 特許調査は事前思考が8割 - その2 / 出願前調査
- 特許調査は事前思考が8割 - その3 / 通常の3倍? ← 今ここ。
- 特許調査は事前思考が8割 - その4 / 侵害予防調査
仕事柄 「リサーチ本」 を手にする事が多いです。
「アマゾンでタイトル買い」すると、マーケットリサーチ系の本だった・・・って事も多いのですけど、それはそれで楽しんでいます。
マーケット系、に分類されるのだろうけど、最近一番熱心に読んでしまったのがこの本。
いまどきネットだけじゃ、隣と同じ!「調べる力」 (アスカビジネス) 関沢 英彦 アスカ・エフ・プロダクツ 2010-04-12 売り上げランキング : 45121 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
タイトル 「いまどきネットだけじゃ、隣と同じ!」 でも、想像つくと思いますが、
内容は 街の人を観察したり、図書館を利用したり・・・がメイン。
より差が付くWeb検索のポイントなども載っています。
が、
それよりも最後の章に引き込まれました。
Unit 9 調べないで、調べる方法があったら、どんなにラクか!
あら、それ、ラクそうでいいわぁ~★
・・・じゃなくって。
いまどきネットだけじゃ、隣と同じ!「調べる力」 (アスカビジネス) 230頁より
「調べないで、調べる方法」 の章に登場するのは、仮説力。
仮説力があると、「調べる力」は3倍程度、効率的になる んですってよー。
これ、マーケティングリサーチ系の本だけど、
特許調査と通じる部分が多いわぁ。
調べる力の根源って、ここかもしれない。 って思いました。
実際のところ、3倍、というのは、書籍の見出しとして「キャッチコピー」的につけた数字なのかもしれません。(本文中に数字の根拠は示されていませんし。) でも「仮説力を高めると、格段に効率的な調査ができる。」 と、伝えたいのでしょうね。
続く項目は、
いまどきネットだけじゃ、隣と同じ!「調べる力」 (アスカビジネス) 233頁より
先ほどは「仮説力があると、「調べる力」は3倍程度、効率的になる」 でしたが、
今度は複数の仮説を持つ、というテーマです。
・・・って、
これも特許調査と同じだわ! (驚)
自分は、侵害予防系の調査になると、意識的に仮説の数を増やします。
知財担当の方も、きっと色々な仮説を立てますよね?
たとえば・・・
- 「 こんな分野で、こんな書き方の公報だと、請求範囲に入っちゃうんじゃないかな」
- 「 この領域で、こういう製品を狙った公報って、存在するんじゃないかな」
- 「 この製品とは分野が違うけど、こういう出願もアリかもしれない」
ってな感じ。
柳月の三方六 の巻で
「考え方が一番大切、スキルも大切」 と書きました。
おさらいすると、
- 考え方 = 仮説 (調査テーマ)
- スキル = 仮説を検索式に翻訳する力
です!
復習で 出願前調査の巻 の図をもう一度。
テーマ設定から検索、査読がほぼ一本道です。
次回は、侵害予防調査系では、酒井がどんなイメージで検索しているか、を予定してます。
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