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2012/07/10

[CPC]・・・の基礎知識(4) 「アイコ」って、一体誰なのよ!? ~ ICO / in Computer Only

photo credit: Cory Schmitz via photo pin cc


今回から謎多き分類、アイコ に突入です。(やっと・・・)



アイコ・・・って、女子の名前みたいですよね?

イケメン男性サーチャーが、この連載を書いたら
 「もうーー! アイコって一体誰なのよーーー?」 ってヤキモチやかれそう。
(そうでもない?)


こほん。
失礼しました。

本編に入ります。


アイコさんの本名は、
ICO (アイコ) - in Computer Only   です。
※たまにEPOの動画を見ると、「アイコゥ」 って感じに発音されてます♪




まず、基本の分類コードだけを、お見せしますね。
   ※なお資料出典元は  →  EPO(欧州特許庁)内、こちらのPDF です。


ICOの基本形は、ECLAの先頭1文字が変更されたもの、です。
変換の規則は、下図の通りです。



分類コードの、具体例です。
下半分は応用技(?)なので、最初は上2つだけに注目してくださいね。



ECLA が  G02F1/137  だとしたら・・・

ICOは、先頭1文字が S に変更され、
S02F 1/137  となります。 これが基本形。(mirror ICO )


ECLAには存在しない分類項目を、
細分化して、ICOで設定している例もあります。
further ICO subdivison とか、breakdown  と呼ばれます。



両者の違いです。

ECLAは、発明の主題に対して付与されるもの。

日本の感覚でいうと、「請求項中心+適宜、主要実施例の内容を加味」 でしょうか。
また、審査官は特許出願に対し、必ずECLAを付与することになっていますし、
サーチでも、使用が義務的になっているようです。


ICOは、実施例の記載など、ECLAの付与対象以外に付与されるもの。

・・・あくまでも付加情報、の扱いです。
日本でいうと、Fタームの付与に近いのかもしれませんね!

ECLAと比べると付与義務が緩く、「必ず付与する義務、はない」 とされています。
サーチでの使用も、義務ではないようですね・・・


ですが
ECLAより細分化されている領域や、
ECLAとは独立した分類概念 などもあって、

実質的に、

ICO = ECLAで探しにくいものを、探すための分類

として、使われているようです。




今度、分類表がCPCに移行していく時には、

  (ECLA + ICO + USクラス) × ECLA風味 = CPC


という感じに、分類体系が作られる様子ですよ。


では、次の記事 → [CPC]・・・の基礎知識(5) ICOを使ってみる に続きます♪

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ECLA(エクラ) 編 全目次
[CPC]Espacenetの移行は2013年早々。分類表のリリースは10月。
[CPC]・・・の基礎知識(1) ECLA(欧州特許分類)編
[CPC]・・・の基礎知識(2) ECLA(欧州特許分類)はFIに似た分類体系
[CPC]・・・の基礎知識(3) ECLAの特徴は「付与」にあり
[CPC]・・・の基礎知識(4) 「アイコ」って、一体誰なのよ!? ~ ICO / in Computer Only
[CPC]・・・の基礎知識(5) ICOを使ってみる
[CPC]・・・の基礎知識(6) ICOで「今」押さえるポイントはここ
[CPC]CPCの基礎知識 (終) ECLA+ICO+USPC=CPC

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[CPC] 関連資料リンク集はこちら

ECLA(エクラ) → CPC編 一覧はこちら








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