photo credit: Cory Schmitz via photo pin cc
今回から謎多き分類、アイコ編 に突入です。(やっと・・・)
アイコ・・・って、女子の名前みたいですよね?
イケメン男性サーチャーが、この連載を書いたら
「もうーー! アイコって一体誰なのよーーー?」 ってヤキモチやかれそう。
(そうでもない?)
こほん。
失礼しました。
本編に入ります。
アイコさんの本名は、
ICO (アイコ) - in Computer Only です。
※たまにEPOの動画を見ると、「アイコゥ」 って感じに発音されてます♪
まず、基本の分類コードだけを、お見せしますね。
※なお資料出典元は → EPO(欧州特許庁)内、こちらのPDF です。
ICOの基本形は、ECLAの先頭1文字が変更されたもの、です。
変換の規則は、下図の通りです。
分類コードの、具体例です。
下半分は応用技(?)なので、最初は上2つだけに注目してくださいね。
ECLA が G02F1/137 だとしたら・・・
ICOは、先頭1文字が S に変更され、
S02F 1/137 となります。 これが基本形。(mirror ICO )
ECLAには存在しない分類項目を、
細分化して、ICOで設定している例もあります。
further ICO subdivison とか、breakdown と呼ばれます。
両者の違いです。
ECLAは、発明の主題に対して付与されるもの。
日本の感覚でいうと、「請求項中心+適宜、主要実施例の内容を加味」 でしょうか。
また、審査官は特許出願に対し、必ずECLAを付与することになっていますし、
サーチでも、使用が義務的になっているようです。
ICOは、実施例の記載など、ECLAの付与対象以外に付与されるもの。
・・・あくまでも付加情報、の扱いです。
日本でいうと、Fタームの付与に近いのかもしれませんね!
ECLAと比べると付与義務が緩く、「必ず付与する義務、はない」 とされています。
サーチでの使用も、義務ではないようですね・・・
ですが
ECLAより細分化されている領域や、
ECLAとは独立した分類概念 などもあって、
実質的に、
ICO = ECLAで探しにくいものを、探すための分類
として、使われているようです。
今度、分類表がCPCに移行していく時には、
(ECLA + ICO + USクラス) × ECLA風味 = CPC
という感じに、分類体系が作られる様子ですよ。
では、次の記事 → [CPC]・・・の基礎知識(5) ICOを使ってみる に続きます♪
----------------------------------------
ECLA(エクラ) 編 全目次
◆[CPC]Espacenetの移行は2013年早々。分類表のリリースは10月。
◆[CPC]・・・の基礎知識(1) ECLA(欧州特許分類)編
◆[CPC]・・・の基礎知識(2) ECLA(欧州特許分類)はFIに似た分類体系
◆[CPC]・・・の基礎知識(3) ECLAの特徴は「付与」にあり
◆[CPC]・・・の基礎知識(4) 「アイコ」って、一体誰なのよ!? ~ ICO / in Computer Only
◆[CPC]・・・の基礎知識(5) ICOを使ってみる
◆[CPC]・・・の基礎知識(6) ICOで「今」押さえるポイントはここ
◆[CPC]CPCの基礎知識 (終) ECLA+ICO+USPC=CPC
----------------------------------------
□ [CPC] 関連資料リンク集はこちら□
□ECLA(エクラ) → CPC編 一覧はこちら□
■ご案内■
0 件のコメント:
コメントを投稿