前回の記事の続きです(^^)
3ヶ月後のCPC(共同体分類)の公開と、
半年後に迫った、EspacenetデータのCPC移行を控えて、
ECLA (欧州特許分類) / ICO の復習と、
CPCの予習をするシリーズ、です。
この記事はECLAの1回目。(←2回目以降があるの??)
基本的には、欧州特許庁(EPO)が無料公開している教材、
「IPC8版とECLA」 の流れに沿いながら、
わかりにくい箇所は、勝手に補足。
退屈な箇所は、勝手に割愛。 (← おーーい?もしもし?)
の方式で、進めさせて頂きます★
まず 「ECLA」 の読み方から。 (← そこからか!)
これ、IPC8版とECLAの冒頭に音声があります。(気が向いたらぜひご確認を★)
EPOの審査官は 「エクラ」 と発音してますね!
ECLAとは European Patent Classificaton の略。欧州特許分類です。
◆ ECLAについて。Introduction です。
各国で採用されている、主な特許分類としては、
- ECLA / 欧州特許庁
- IPC (1-7版、~2006/8版) / WIPO
- USPC (米国分類) / 米国特許庁
- FI記号、FIとFタームターム / 日本特許庁
がある、と説明しています。
※ 余談 / 音声では 日本のFIを 「File Index」 と発音してますよ~
続いて、 Coverage (収録範囲/カバー範囲) について。
こちらのスライドは、IPCとECLAの比較が中心です。
IPCは、ほぼすべての国をカバー。分類項目数は約70,000。
ECLAは、EP出願、欧州各国の出願、及びそのファミリーを中心にカバー。
分類項目数は約130,000。
米国分類は米国の特許文献だけ、
日本の分類は 日本の特許文献だけを、それぞれカバーしています。
続いてカバー状況の比較。
緑色が収録、赤が非収録、のイメージです。
IPC1-7 は、1960年代後半 ~ 2006年を完全にカバー。
ECLAは、 1900年頃~ をカバー。
IPC-2006(8版) も、1900年頃~ をカバー。
但し、ECLA、IPC8版のカバー範囲には、
部分的に欠落もあります。
・・・ここは、全部聴き取れなかったです。(ごめんなさーい!)
聴き取れた部分+持っていた知識、で補いますと、
IPC8版の遡及データ、というのは、
主にECLAやUSPC、FIなどのデータから、
それぞれ、分類対応表を使って変換し、
寄せ集めて作ったものです。
ですので、このスライドは、
ECLAのデータと、IPC8版のデータとを比較すると、
収録/非収録の様子が、部分的に違っている
(完全に一致するわけではない)
というイメージをとらえれば十分かな、と思います。
IPCとECLA、また、他国分類の概況はここまで。
次回はECLAの分類体系についてです。 (ICOは、その次かな?)
CPC予習のための→ 基礎知識 (2) ECLA(欧州特許分類)はFIに似た分類体系に続きます。
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ECLA(エクラ) 編 全目次
◆[CPC]Espacenetの移行は2013年早々。分類表のリリースは10月。
◆[CPC]・・・の基礎知識(1) ECLA(欧州特許分類)編
◆[CPC]・・・の基礎知識(2) ECLA(欧州特許分類)はFIに似た分類体系
◆[CPC]・・・の基礎知識(3) ECLAの特徴は「付与」にあり
◆[CPC]・・・の基礎知識(4) 「アイコ」って、一体誰なのよ!? ~ ICO / in Computer Only
◆[CPC]・・・の基礎知識(5) ICOを使ってみる
◆[CPC]・・・の基礎知識(6) ICOで「今」押さえるポイントはここ
◆[CPC]CPCの基礎知識 (終) ECLA+ICO+USPC=CPC
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□ECLA(エクラ) → CPC編 一覧はこちら□
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