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2018/12/13

[月刊] 冬場の嵐!?今月の注目日本特許10件 (2018年11月分)



こんにちは、酒井です。
今月も「次、話題になりそうな気がする特許」をピックアップしてみました。
対象は 2018年11月 特許公報発行分です。


あくまでもデータ上のお話ではありますが、
お付き合い頂けたら幸いです。

データ抽出基準は
--------------------------------------
・2018年11月 特許公報発行分の日本特許
・閲覧請求回数+情報提供回数 の合計が多いものから10件
--------------------------------------
です。

選出基準などはこちらの記事もご参照ください。



今月はこちらの10件でした。




・・・毎度「上位の特許」「身近な特許」に
ついつい注目してしまうのですが、


今月は第2位「凍結飲料、アイスクリーム、その他凍結菓子の製造方法及び装置」に注目です。

出願人は チルファクターグローバル (CHILL FACTOR GLOBAL Pty Ltd)
どんな事業を手がける会社なのでしょう・・・?

the ChillFactor
http://www.thechillfactor.com/

※折り畳みます。記事の続きにどうぞ!



チルファクターは、オーストラリアの会社です。

Webサイトには、カラフルなアイスクリームメーカーや
フローズンヨーグルトメーカーが並んでおります。



容器に材料を入れて、冷たいお菓子を作ります。(ガイダンス動画)


※サイトには Intellectual Propartyの項目もありました。


今回の特許、
凍結飲料、アイスクリーム、その他凍結菓子の製造方法及び装置
ですが、

ほぼ、Webサイトやガイダンス動画のイメージ通りな内容です。
請求項1

液体を少なくとも部分的に凍結状態に変換するための装置であって、
一つの外側容器;及び
液体が注がれる一つの口部を含む一つの区画を形成する一つの凍結装置、この凍結装置は前記外側容器に受け入れられるか、取り出しが可能で、密封的に相互に連結されて冷媒剤用の少なくとも一つの空洞を形成する外壁及び内壁を有し、この空洞は少なくとも部分的に冷媒剤で満たされており、前記冷媒剤は液体の凍結温度を超えて冷やされることができ、からなり、
前記外側容器及び凍結装置の両方とも、つぶせるかあるいは変形することが可能で、液体と凍結装置の接触を促進して、液体を少なくとも部分的に凍結状態に変換することを容易化すること、
この液体を少なくとも部分的に凍結状態に変換するための装置は少なくとも一つの安定リングを含み、前記凍結装置がつぶされるかあるいは変形された時、前記凍結装置の口部の変形を制限すること、
を特徴とする装置。

外側容器と凍結容器があって、
液体を入れて、
その液体を凍結状態に変換する、というもの(+限定) です。


そしてこの特許、
閲覧回数も情報提供回数も多いし、
Espacenetで見ると、出願国も非常に多いのです。


欧州とアジア・パシフィックに、満遍なく出願しています。


閲覧&情報提供しているのは誰だろう・・・?と
興味を感じるところですが、
現時点では「誰」というのは、わかりません。

ただ、
世界的に見て、既に登録された国も多いですし、
世界中に同じような製品は出回っていそうなので、
今後、色々な地域で無効化が図られたりするかもしれないですね!



情報提供/無効化 こちらの関連記事もどうぞ。


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勝手に記事紹介 「情報提供のメリット・デメリット」 by 田村先生
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