![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEif3EVyuSDx3cFphg2eO1eHs-85VuP6f-PuB9HP_eD6LmT6CJqSW5WcgyQOpJE_flmCMUIk3ZW3G6D2WGPPGa9H1g8ecmiupYcH8ACzzzk3K8ebWACpwdBfJcTVCZkygz3mCB6farc4vZ8Q/s1600/helloquence-61189-unsplash.jpg)
<同じ業界に長くいると、一般の感覚がわからなくなる、って、これなのねー!>
期待の新人★内勤サーチャーの加入に伴い、
長野事務所にいる日には、OJTをやっています。
(久しぶりだなー!OJT。)
知財業界は初体験、の新人さん。
私どもには「当たり前」「常識」の事柄が、
やっぱり、とても不思議に思えるそうです。
よく「同じ業界に長くいると、
一般の感覚がわからなくなる」って言いますが、
本当にそうだな!と実感させてもらう毎日です。
今日のお題は 「特許を潰す」=無効化調査。
しかし・・・
一応、かみ砕いて説明してみたつもりが、
浮かない顔をされまして。
「特許って、潰せるもの、なんですか?」
「一旦登録になった権利が、なくなってしまう、って
もう、全然意味がわかりません。」
おおお。
そうか!
一般社会(?)から来た人には
「権利がなくなる」
という感覚が、わからないのですね??
ということで、私の説明を書いてみたいと思います。
特許法は極力持ち出さずに説明してます。
なので、長いです。(たぶん)
新人教育などをされる方には、
何かしら、拾ってもらえる部分があるかも・・・?しれません。
それではまいります。
特許を潰す、というのは、
「通称」的な言い方で、
もう少し正確に言うと
「特許権を無効化する」
「特許権を無力化する」という感じになります。
特許権を持っている人は、
実際に「どんな権利」を持っているか?というと、
たとえば、
特許の内容と同じ製品を他人が作って売っていたら?
「うち、特許を持ってます。」
「だから、同じ製品を売るのはやめてください。」
という権利がある、ということです。
これ「差止の請求ができる」っていうんですけどね。
ということは・・・?
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhXPjISrkK1jQEO86FROduEWmTSRvnW7k7hg7FUyZTNppnnFPyMFZZ2CqQESfTzpTK3U5qcIJz9R5EVtfGg1VTdhENEfzEUNFzGCcLfaDSVCqhrIH_zK1-JYPtc1hUC-nWVfnfHlft6bn1r/s1600/scott-van-daalen-202643-unsplash.jpg)
何か「製品を作って、売りたい」という時に、
他の人が特許権を持っていたら?
「それ、売るのやめてもらえますか?」
って言われる可能性がある、ということですよね。
(これ、安心して商売できませんよね。)
それでは・・・
その特許の「権利」がなくなれば、
安心して商売ができる、と。
権利がなくなる、って
どんな場合があったか、思い出せますか?
(出願から20年が経過した、とか)
(維持年金を支払わなかった、とか?)
そうです、そうです!
じゃあ・・・
邪魔な権利を消し去るために・・・
年金を支払いに行く人を尾行して、
銀行に着く前に、体当たりを喰らわす!!!
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhw77hAdMCwtjKyd-iinFwtwpbBPGuahDbMWxbS8rP71w6d84kUbMQ7tVleHEPZdTpuKhceDTPPTgQzJkgGSHU1QsGoPh6g6Pi7IgDkxEyh4nY3_f9z7QvOQiitLyyG3g_mLFNghzzrp3J-/s1600/chris-sabor-524212-unsplash.jpg)
・・・って、うそうそ。
そんなはずないですよね?(捕まります。笑)
あのですね。
特許制度の中に
「合法的に、特許を無効化するための制度」も
用意されているんです。
(えーー!そうなんですか!?)
↑
どうやら、ここが謎だったように見えました、
ワタシ的にはね。
無効化の制度は3つもあって
・無効審判
・異議申立
・情報提供
といいます。
あ、今は名前は覚えなくて大丈夫ですよ。
どの制度を利用する場合でも、
わけもなく
「あの特許、邪魔なので無効化してください」
というわけにはいかなくて、
特許権を無効にするのが妥当、と判断できる証拠を
特許庁に提出する必要があります。
それが「無効資料」。
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEju8WrIfUkxbS_Kff3RwluYYOCgD2as4u1GykgJ5YkO2z8VsCWLBBEebMBmBMr90bb4dRplZwrLd_F4KuQTbUUfhJMIsNeybgvoc834kLYJuyG9OSoziXvVqTdc7hObb2-wUJjag3nRKfVL/s1600/christa-dodoo-485704-unsplash.jpg)
特許庁に提出するための、証拠資料を探す。
できれば、より説得力のある資料を!
・・・というのが、無効資料調査です。
※実際には特許庁に提出しないケースも多いけど、
※それはまた、別のお話ということで。(微笑
・・・というわけで
「どこがわからなくて困っているのか」
私もなかなか察しがつかなかったのですが、
・特許を与える制度だけでなく
・特許を剥奪する制度もある
というのが、謎を深めていたみたい。(たぶん
私も
「そういう所がわかりにくいのか!」と
とても勉強になってます。
外部での研修にも、反映していけそうです。
それでは。
□情報提供/無効化に関連する記事□
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjwGnUrEvHCnlo-vqFmPFfcs6sNXd3zDhFIyD6WNYoLUnPXe10gAv9JxgrrpwAZdd-LOLjSaFtaES5e9efxrqc2Q6-el4lSQMD43FByaJUC8JJVzNXxknqUHflUJo5Uf7djtcqdRlKYacbg/s1600/0161_original.jpg)
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1 件のコメント:
>・特許を与える制度だけでなく
>・特許を剥奪する制度もある
>というのが、謎を深めていたみたい。(たぶん
それもさることながら、
審査官が調べて「資料がないから」特許になったのに
無効にできる資料が見つかるのですか?
という疑問があるのでは?
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