こんにちは、酒井です。
今日は「次、話題になりそうな気がする特許」をピックアップしてみました。
あくまでもデータ上のお話ではありますが、
お付き合い頂けたら幸いです。
【目次】
台風の目になるかもしれない。又は、話題になりそう。とは?
特許10件を抽出した基準
・他社から注目される特許に起こりがちな事
・昨年のデータから
今月の10件(2018年9月)
台風の目になるかもしれない。又は、話題になりそう。とは?
あくまでも「可能性」の話、と思って頂きたいのですが、
・侵害訴訟が起こって、ニュースになるかもしれない、とか。
・「次世代の基本特許」として注目される とか
・今後、複数の異議申立等がかかるかも、 だとか。
そんな可能性です。
また、仮に「話題の特許」になった場合、
現在、特許の仕事に携わっていない方とか、
特許業界でも、業種が違うとか。
そういった方の目に触れる機会も増えるのではないか・・・?とも思います。
特許10件を抽出した基準
・他社から注目される特許に起こりがちな事
ある特許出願に対する「他社からの注目度」に関する
客観的に数値化できるデータとして
・閲覧請求の有無と回数
・情報提供の有無と回数
といった項目が挙げられます。
閲覧請求は「特許審査が現在どこまで進んでいるのか?
出願人と特許庁との間で、どんなやり取りが行われているか?」を、
特許庁に審査書類の閲覧を請求して確認するもの、です。
簡単にいうと「誰かがその特許出願を気にしている指標」といえます。
情報提供は「その特許出願は、既に同じような技術資料(特許や文献)が
存在していますよ、と特許庁に情報を提供できる制度。」です。
→ 情報提供制度について(特許庁)
こちらは「誰かが『この出願、権利化されて欲しくない』と思っている指標」と言えます。
次は「昨年のデータ(情報提供・異議申立)」ですが、
長くなりますので、折り畳みます。
「記事の続き」にどうぞ。
・昨年のデータから
昨年度、2017年のデータは次の通りです。
「閲覧請求があったもの」を基準にすると、
2017年に閲覧請求 4698件
→2017年中に情報提供、が約3200件。
→2018年 に情報提供、が約480件。
まとめると、
情報提供のうち約80%は、事前に閲覧請求をしている。
となります。
閲覧請求だけを行い、情報提供に至らないケースも多いです。
情報提供不要、と判断したり、
「登録まで様子見」だったり。理由は色々かとは思います。
いずれにしても、
特許が登録される(権利化される)前から
複数回の閲覧請求と情報提供があった出願、というのは、
早くから周囲の注目を集めていた、と言えるのではないか?と思います。
・・・というわけで、
ピックアップしてみました。下記「今月の10件」です。
今月の10件(2018年9月 特許公報発行分)
※閲覧+情報提供回数 合計の多い順です。
近年、異議申立においても、
Aセクション、Cセクションの件数が多い傾向がありますが。
(→ 特許庁資料)
先月(2018年9月)の閲覧請求・情報提供においても、
異議申立の傾向と似たところがあり、
医療に関連する分野で、複数回の閲覧/情報提供が目立つな、という印象でした。
今月、個人的に注目したのは
第1位の
ヒトの関節痛緩和組成物およびその製造方法。
「高齢化社会と言われて久しいし。
身近に『膝が痛い』という方も多いし。
期待の成分を配合した新薬なのかな?」
と思いましたら。
請求項、ひとつだけなんですよ。
それに・・・新薬?とか思ったら、全然違ってました。
材料を揃えたら、家でも作れそうな雰囲気すらあります。
こちらの特許、出願人は
健康食品や化粧品のOEM生産を手がけている様子。
http://nla.ne.jp/
トップページも「発酵黒生姜」をかなり推しています。
健康食品の業界も、相当な激戦区と聞きますので、
周囲から山のように情報提供があっても、不思議ではなさそうです。
台風の目・・・色々ありますよね。
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