こんにちは。サーチャーの酒井です。
昨日に続いて、公報コピー(包袋入手)なお話。
全く自慢になりませんが、「公報コピー」のジャンル。
私、ありがちな罠には
もれなく引っかかってる気がします。(汗
・・・最近はもう大丈夫ですが、
昔は、はい、色々やらかしました。。(遠い目
たとえば
「特許5823***番、この包袋をとって。」
入手ルートで若干違う点があるので、
ここでは 「J-PlatPatで経過書類をとる」 としますね。
包袋=経過書類の入手、と考えて
J-PlatPatの審査書類情報照会に直行しますと
番号検索後、
取得可能書類のリストが表示されます。
一見
「ここから書類を1つづつ入手すれば良いのでは?」
って思いますよね。
はい!残念~!
昨日の松竹梅でいうと、それでは 「梅」 です。 (←ん?厳しい?
・・・といいますか、
たぶん
弁理士さんや出願権利化担当の方から
「特許5823***番、この包袋をとって。」
と頼まれて、
審査書類情報照会でとれた書類+引用文献
を渡したとしたら?
その瞬間は受け取ってもらえたとしても、
間違いなく、何か足りない事が発覚します。(きっぱり
それって
相手の胃粘膜に地味~なダメージを
与えそうな気がしますわね。。。(←じゃ、やっぱり「梅」だわ。汗
※ 私は昔むかし、何も考えずに審査包袋だけを手配し、
※ 後から 「やだー!審判包袋って別なの?」と知って、
※ 自分で地味なダメージをくらった経験があります (悲)
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では、同じJ-PlatPatでも
どんな感じにしたら「松」に変化するでしょうか?(微笑
正解発表~!
「包袋とって」 と言われたら、
先に「経過情報」を確認するのが、おすすめです。
この番号だと・・・ (図が小さめで、ごめんなさい)
・ 審判情報 と
・ 分割出願情報 がありますよね?
まず、
審判にも「経過情報書類」(審判包袋)が存在します。
でも、審判包袋はJ-PlatPatでは入手できないもの、と考えてくださいね。
また、経過情報を検討する上で、
分割の有無は、重要であるケースが多いです。
この「審判」と「分割」は、経過情報でないとわかりません。
ですので、「先に経過情報を見るのがオススメ」 なのです。
これを踏まえて・・・
私の感覚だと、竹と松はこんな感じかな?
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竹
審査包袋+引用例 を準備し、
+「分割出願タブがあるが、詳細がわからない」 と伝える
※なお例題の番号、分割出願はこんな風に表示されます。
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松
審査包袋+引用例 を準備し、
+ 「審判情報があるが、J-PlatPatでは入手できません。」
→審判経過をJ-PlatPatから印刷して渡す
→どこかに発注手配しますか?と確認
+ 親出願に遡って分割出願を確認し、印刷して渡す
→複数分割されていますが、公報だけでも入手しましょうか?と確認
※親出願に遡って確認すると、正確に分割出願表示ができます♪
・・・って、これ、分割件数多いですね(驚
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・・・という感じでしょうか。
せっかくなので、ぜひ 松 を目指して、
頑張ってみたいものです♪
ちなみに
分割の親・兄弟出願は、
件数が少なければ、包袋を準備しても良いのかもしれません。
でも、本件のように分割件数が多いと、ちょっと考えちゃいますよねぇ。
分割の系図(っていうの?)を見て頂いて、
「どうしましょう?」 という方が、親切かな? って気がします。(^^;
こんな調子で、
知財部勤務時代からずっと、
事業部から異議申立をしたい、という話がくれば (←旧・異議申立、ですね)
自分で経過情報や分割状況確認して、
包袋と引用例の手配も、
特許成立状況の分析も、一通りやってきていました。
※慣れない頃は、資料入手の失敗などもありましたが・・・(笑
ですので、
「初めての異議申立、事前に集める資料に抜け・漏れがありそうで不安」
という方は、その旨ご連絡くださいね。
資料手配をご質問頂いても大丈夫ですし、
ファイルの作り方なども、ご案内できます。
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