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2012/05/23

調査スキルの「伸びしろ」を1日講座で増やすには

photo credit: bitzcelt via photo pin cc

昨日(5/22)の講習会のレビューを兼ねて・・・「伸びしろ」の話。


何回か形を変えて、ブログに書いておりますが、
「ヒト」の持っている基本検索エンジン ≒ 物事をさがす視座・目線 は、
「具体的」に「絞り込み検索」 をするようにできている、とされています。


元々、生存欲求に根ざしたところもあって、

「自然に検索をすると、抽象的な検索はできない。」


これって、良い・悪い とか 便利・不便 というレベルではなくて、
生物である以上、変えられない基本機能だと思うんですよねー。


で。
たとえばGoogleって、この 「ヒトの自然な検索行動」 を研究して、
如何に、ストレスを感じさせず、ナチュラルに絞り込み検索ができるか、
という事を、研究している企業なのです。   (←やや私見入ってます。)


先週発表された、GoogleのKnowledge Graph 機能
これなんかも、検索リクエストにマッチした結果を、効果的に掘り下げる機能。
「意識させずに絞り込み検索」は、これからも進化を続けるのでしょう。


で、特許調査スキルの「伸びしろ」を、1日で作る話。。




昨日のエントリでも書きましたが、
たった1日、6時間(それでも長いけれど)の座学では、
飛躍的に調査スキル、テクニックを伸ばして差し上げる事はできません。


1日程度の短時間で、一番効果が出せるのは
 「伸びしろ」 を増やすことだと思います。


具体的には、何を教えているかというと・・・
ふふ、書いちゃいます!


---------------------------------------------
通常、人間の持っている検索の視座は 「絞り込み検索」 ひとつだけ。

これに、
「抽象的な検索」 という視座を、追加すること
---------------------------------------------
これだけです。



抽象的な検索のわかりやすい例は「侵害予防調査」。
これって、

「どこの誰が、どんな文面で書いているのかも現時点ではわからない特許を、
できるだけ幅広く・漏れなく集めて評価せよ。」

というミッションですよね。


これ、通常の 「絞り込み検索がベースの意識」 では、
言葉で説明を理解できても、実行するのが難しいはずなんです・・・

Windowsマシンに、Mac用のソフトをインストールしようとしても、
インストールすらできません! みたいな感じ?  (例えが変ですかねー?)



「抽象的な検索」 っていうのは、
ヒトの基本検索エンジンとは、180度違う働きをしてください! って事なので、
それこそ OSを入れ替える位、自分の脳に 「無理」 な働きをさせる感じです。

訓練しないと、上達しないのは、たぶん「無理強い」してるからだなー、と思います。


でも・・・・

訓練というと、大袈裟ですけど、
意識するだけでも、かなり違ってくるんですよ♪


自分で 「今、抽象的にやってるの!」 と意識したら、
今までよりは、抽象的な検索ができる。 そういう事です。




ある程度、検索のできる方には、
座学講座で、抽象的な「検索方針」を立てたり、
実際に検索条件を組んでいくスキルをお伝えしています。

よろしければ、ぜひご参加ください。



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