こんにちは!酒井美里です。最終回「第6話」です。
(全6話の目次はこちら)
2005年に独立して・・・
2年後、2007年に開催された、
第1回目の「特許検索競技大会」で優勝しました。
おかげさまで注目して頂き、
代行検索、研修講師、ともにご依頼が増え、
書籍「特許調査入門」執筆のお話も頂きましたし。
※現在在庫切れ。2020年春に改訂版が出ます。
特許庁長官賞を頂いたりと
代行検索だけではなく、
後進育成にも携わる立場になっていきました。
イヤでも、目立ちます。
しかし…
子供時代には周囲と話が通じず、孤立気味に過ごし、
独立の直前には「協調性がない」「お前は不要」と、戦力外通知も受け。
「目立ったり出しゃばったりしてはいけない」
というのが、無意識下に刷り込まれていたのでしょう。
(これ、今でも克服しきれていない弱点です)
調査技術や、教える技術をお褒め頂いても
「いやいやいやいや。
私なんて、普通の事しかしていませんので!」
と、脊髄反射で否定したくなるのです。
そんな中、
こんな言葉に出会いました。
最初、なかなか意味がわからなかったのですが・・・
・きつく怖く見られたくない
・優しく見られたい
・嫌われたくない
これって完全にベクトル→自分ですよね。
自分のために、怖々と振る舞っている。
つまり「怖々利己的」です。
「相手のため」つまり利他的に考えるならどうか?
私のようなタイプの講師が
必要以上に謙遜しまくったり
ここぞ!という時にモジモジしていたら
みなさん「えー?」ってなるだろうし。
必要以上に自虐したり、
笑いで盛り上げようとすると、
ちょっと胡散臭い感じになるかも…?
むしろ、
「完璧な正解」ではないかもだけど(←調査に正解はないので
私なりに、正しいと思ったことを
ハッキリ断言したり、
目の前の方や、その方が所属する組織のためにならない、と感じたら
包み隠さず正直に。ビシッとお伝えする方が、
みなさん、なぜかほっとして下さるみたい。
こういうのが「利他的に堂々と振る舞う」です。
頭ではわかっていても、
まだまだ、心の中に抵抗があります、が・・・
利己的に、笑ってごまかしがちな自分に気付くたび
「利他的に、堂々と。」と、
自分を戒め続けています。
近年は・・・
「酒井さんの検索手順そのものや、考え方を見てみたい。」
と言ってくださる方々のご期待に、
もっとお応えできる自分、
調査に迷える方々の「灯台役」を果たせる自分、になりたくて。
海外のサーチャーに会って、
直接話を聞こう!
世界中の色々な考え方に触れよう!
と思っています。
2018年はイタリアのミラノで。
2019年はルーマニアのブカレストで。
Patent Olympiad(海外版検索競技大会)に参加して、
向こうのサーチャー達と、色々な話もしました。
今年、2020年はコロナウイルスで世界が騒然としていますが、
落ち着いたらまた、海外に修行に行きたいです。
言葉の通じない国に、調査修行に行くと、
東京に修行に通っていた頃を、
懐かしく思い出します。
検索ヒストリーは、これで完結です。
ご笑覧ありがとうございました!
酒井の検索ヒストリー 全話目次
■ご案内■