Providence Doucet
先週の「無効資料調査の講座」で、
資料なしで説明した「一般的なサーチ範囲、の外側」を探す話。
ここでの「一般的なサーチ範囲」とは
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1)特許庁の審査で、頻繁にサーチされる・・・と想定される範囲。
「本発明が属する技術分野」が典型的かと。
2)上記1)のちょっと外側。
分類相関解析ツール で表示される範囲。
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「先行例だったら、まずこの辺りを探すだろうな」とか、
「相関ツールを使ったら、ヒントになりそう!」な範囲、です。
・・・で。タイトルの
一般的なサーチ範囲、の外側
普通に思い当たる範囲を探し尽くして
「何か、他に候補になる分野はないか。。。」 と、困ってしまう。
そんなイメージなのですが、
結構困った状況で
他に候補はないか? と言っても、
おそらく「何でもいい」というわけでは、ないですよね。
なぜなら・・・
(折り畳みます)
無効化したい特許と、あまりにも分野が違っていては
課題や動機付けの共通性が、説明しにくくなる可能性が高いですよね。
Eli Francis
「対象特許の周辺は調べ尽くした感があって、
他をあたりたいのだけれど、
でも、対象特許から離れすぎるのも どうかと思う・・・」
という、微妙なところを探したいのではないかと。
それで
前置きが長くなりましたが
私が発掘しに行くのは、ずばり引用情報。
考え方は
・無効化対象の特許と、同じ領域のFI(Fタームでも可)が付与されていて、
→ 対象特許と同じ審査室で扱われる可能性が高そう、と考えました。
・その中でも近年拒絶査定になった特許、の集合を作り。
→ 拒絶査定 = たぶん、審査官引例で拒絶が確定していそう
→ 近年 = すごく前、とかではなく、最近の拒絶事例
・「拒絶査定の塊」をベースに、引用文献の集合を生成して
→ 審査官引例が大量に入ります。
・付与分類を統計処理。
です。
分類相関解析ツールには出てこなかった意外な分類が
まとまって登場したら、ラッキー&要チェック。
それって、
・近年の審査でも、比較的よく登場しており
・拒絶査定に結びついている
・先行文献のジャンル(分類)のヒント
と言えそうですよね。
JPNETですと、使用コマンド等、こんな感じ↓です。(クリックで拡大します)
それでは。
よい週末を。
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