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2017/09/22

[検索語り] 一般的なサーチ範囲、の外側を探せ。


Providence Doucet

先週の「無効資料調査の講座」で、
資料なしで説明した「一般的なサーチ範囲、の外側」を探す話。


ここでの「一般的なサーチ範囲」とは

---------------------------
1)特許庁の審査で、頻繁にサーチされる・・・と想定される範囲。
「本発明が属する技術分野」が典型的かと。

2)上記1)のちょっと外側。
分類相関解析ツール で表示される範囲。
---------------------------

のイメージで書いてます。

「先行例だったら、まずこの辺りを探すだろうな」とか、
「相関ツールを使ったら、ヒントになりそう!」な範囲、です。


・・・で。タイトルの
一般的なサーチ範囲、の外側

普通に思い当たる範囲を探し尽くして
「何か、他に候補になる分野はないか。。。」 と、困ってしまう。
そんなイメージなのですが、


結構困った状況で
他に候補はないか? と言っても、
おそらく「何でもいい」というわけでは、ないですよね。

なぜなら・・・

(折り畳みます)



無効化したい特許と、あまりにも分野が違っていては
課題や動機付けの共通性が、説明しにくくなる可能性が高いですよね。


Eli Francis

「対象特許の周辺は調べ尽くした感があって、
他をあたりたいのだけれど、
でも、対象特許から離れすぎるのも どうかと思う・・・」

という、微妙なところを探したいのではないかと。


それで
前置きが長くなりましたが


私が発掘しに行くのは、ずばり引用情報


考え方は

・無効化対象の特許と、同じ領域のFI(Fタームでも可)が付与されていて、
  → 対象特許と同じ審査室で扱われる可能性が高そう、と考えました。

・その中でも近年拒絶査定になった特許、の集合を作り。
  → 拒絶査定 = たぶん、審査官引例で拒絶が確定していそう
  → 近年 = すごく前、とかではなく、最近の拒絶事例

・「拒絶査定の塊」をベースに、引用文献の集合を生成して
  → 審査官引例が大量に入ります。

・付与分類を統計処理。



です。

分類相関解析ツールには出てこなかった意外な分類
まとまって登場したら、ラッキー&要チェック

それって、

・近年の審査でも、比較的よく登場しており
・拒絶査定に結びついている
・先行文献のジャンル(分類)のヒント

と言えそうですよね。



JPNETですと、使用コマンド等、こんな感じ↓です。(クリックで拡大します)



それでは。
よい週末を。





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