毎週火曜日は、朝のライブ配信。
調査の基本的を動画でお伝えしています。
今回のテーマは、
公報の読み方って
色々な流儀がありそうですよね。
「酒井流」は
1)「不要な公報」を早い段階で見極める
→ 最初に「明らかに不要な公報を捨てるだけの工程」 を設ける2)一度に読もうとしない
→ 2巡目以降で「正確に読む」
の2段階読みです。(3段階以上になる場合もあります)
--------------------------------------------------
色々な先生方の「特許調査について」の説明では
「データベース検索」の話題が多くなる傾向がありますが
(私が説明する時も・・・やっぱりそうです。^^;)
「調査」全体でいうと
データベース検索の所要時間 < 公報を読んでいる時間
になるケース、多いですよね。
ですので
・速く処理できる
・正確に読める
の両立が大切かな、と思います。
しかしながら、人間って
・速く処理しようとすると、雑になる・見落としが発生するし・正確に読もうとすると、とても時間がかかる
生物の機能?的にも、一度に両立は難しそうな気がします。
なので「速く」と「正確」を分けたのが「酒井流」です。
--------------------------------------------------
1周目=速さ。
「明らかに不要な公報を捨てるだけの工程」です。
具体例で説明しますね。
動画に登場する「調査の例題」はこちら▽
このような調査対象(マスク用の耳かけ紐)のとき
「美容用のフェイシャルマスク」や
「人工呼吸器」は
明らかに「マスクの耳かけ紐」と関係がないので、
1周目でリストから除外していきます。
全体の件数が減ったところで
2周目以降=正確に読む工程です。
ここで改めて「調査主題に合致した公報か?」を確認します。
動画に登場する具体例をひとつ挙げると・・・
こちらの図面。
「鼻や口を覆うマスク」のようだし、
耳かけ紐のあたりに「着脱自在」っぽい部材(2)が見えるので
1周目では捨てず、2周目に回しました。
・・・が、2周目でよく見直すと
「耳かけ紐が着脱自在で、色々な布をマスクにできる」のではなく
「マスクの耳かけ紐は固定(マスクに付属している)」
「後頭部側から引っ張り、固定して耳が痛くならないようにするもの」
とわかるので、2周目で捨てる。
といった流れです。
動画の中では他の公報も見ながら
「これは残す」とか「これは捨てましょう」とか
説明していますよ。
■関連動画
「いろいろな分野の公報をスムーズに理解し、読む方法」
同じ技術用語を使っていても、
会社(出願人)によって意図している技術が違う・・・?
といった場合も、
1周目で 「多めに拾っておく」
2周目、3周目あたりで「言葉の定義を確認」 です^^
▼視聴URL
YouTubeからはお好みの速度で視聴していただけます。
▼視聴はこちらのURLからどうぞ
■ご案内■
0 件のコメント:
コメントを投稿