初級講座内容の全貌を書いてみるシリーズ、4回目です。
今日は
- 「約50文字」の要約から、ポイントを抽出する。
- 各ポイントについて同義語・類義語を追加すること、の概要
- その前に 「同義語・類義語って何?」 という説明
■「約50文字」の要約から、ポイント(検索キーワードのもと)を抽出する。
ここは、比較的「かんたん」かと。
約50文字の要約が
であるとすれば、
などが、まずはキーワード候補になります。
ここで 「抽出」とか 「酵素」「活性化」 などの単語を入れていないのは何故?と感じられた方もいらっしゃるかもしれませんね。
でもごめんなさい。たぶん主な理由は 「勘」 なのです・・・。
一応勘の根拠というか、判定基準をご説明します。
茶葉とカテキンと体脂肪、あと緑茶など 「採用したもの」は、これがないと話が成立しないもの。必須の構成要件、という見方をしてます。
一方、抽出、添加、活性化・・・などは 「50文字で、話の繋がりをわかりやすくするには必要」ですが、Common Word(広く一般的に使われる用語)なので、検索上の特徴になりにくいかな・・・という見方をして、ここでは削っております。
でも、あくまでも「勘」 なのです。
実際に試し検索をおこなってみて、復活させる事もあります。
イメージとしては 「先発ベンチ入りメンバー」 と 「控え選手」 みたいな違いですね!
控え選手が、途中出場する試合もアリ、って感じです。
■各ポイントについて同義語・類義語を追加すること、の概要
先ほど抽出した、検索のポイント(キーワード)に、同義語・類義語を追加します。
下に、追加した例を示します。追加キーワード=同義語・類義語です。
50字要約から | 追加キーワード (同義語・類義語) |
茶葉 | |
カテキン | ポリフェノール |
体脂肪 | 脂肪、脂質 |
緑茶 | 紅茶、ほうじ茶、抹茶、煎茶、烏龍茶 など |
同義語・類義語の定義などを確認してから、次に進みます。
■ 同義語・類義語とは何か
上記の例でいうと 「お茶のようなもの」 を探す目的で、
「緑茶、紅茶、ほうじ茶、抹茶・・・」 など、複数のキーワードを挙げています。
photo credit: don.lee via photo pin cc
これは・・・そうですねぇ。
厳密にいうと 「類義語」 ですね! (同じ種類のお茶ではないので)
● (ほぼ)同義語
「紅茶 と 発酵茶」 「烏龍茶と半発酵茶」 の組合せになります。
同じものに、2以上の呼び方・キーワードがある場合は 「同義語」です。
● 類義語
緑茶、紅茶、ほうじ茶、抹茶、煎茶・・・ など
「チャの木の葉」を使った、いろいろな種類のお茶の名前が「類義語」です。
● 異表記
「烏龍茶とウーロン茶」 「ほうじ茶と焙じ茶」 の組合せが、異表記です。
耳で聞くと、全く区別できない(同音) という特徴もあります。
なぜ、検索に同義語・類義語を使うのか、というと・・・
特許明細書を書くとき、使う言葉(技術用語など)には「決まり」がないからです。
photo credit: Takashi(aes256) via photo pin cc
上の画像のような 「お茶」 を
「紅茶」と説明したい人(出願人)と、
「発酵茶」 と説明したい人がいる、とします。
明細書作成の上では 「このお茶は、必ず紅茶 (または発酵茶)と記述しなさい」 というルールはありませんよね?
・・・ということは・・・?
特許の公報って、みんなが自由に記述しているから、
言葉のバリエーションが、とても多い!
という事実につながります。
そして、この 「同義語・類義語・異表記」
一般的には 「検索漏れを少なくするために、なるべく多くの表現を挙げる」 と言われています。
確かに「漏れ防止」の側面もあるのですが、
「試し検索」に関しては、
ズバリ、初動を早くするため に使います!
もっと言うと、
試し検索の段階で 「漏れを少なくしよう・・・」は、気にしなくていいのですよ~ (ええっ!?)
ふふふ。面白くなってきました。
(面白いのか?)
続きをお楽しみに。 → 次回の記事
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