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2012/12/11

プロとアマチュアの違い 2 ~ 「抽象概念を扱う」こと

photo credit: pni via photopin cc

先月、プロとアマチュアの違い の記事を、たくさんの方にお読み頂きました。
※ ありがとうございました!(⌒∇⌒)

そちらの記事では 「 100回検索して、100回とも一定以上の検索ができること」 と、書かせて頂きました。
これって、どんな仕事にも共通する、普遍的な「プロの技術」かもしれませんね!


今回は 「サーチャー/検索者に特有の、プロとアマチュアの違い」 について、
私の、技術面での考えを書かせて頂きます。

私、プロが持っているべき技術は、
「抽象的概念を、具体的な検索条件に落とす技術」だと思うのですよ。

3次元の構造物を、2次元上で表現する技術、みたいな?
※ ありゃ?余計わかりにくい・・・?


ええと。少し長くなりそうです。

今日は「検索と抽象的概念」について説明してみますね。


拙著 「特許調査入門」 の13ページに、「情報検索の3つのパターン」を紹介しました。

一般的な「情報検索の概念」として知られている図ですが、
私はこれを見て、具体的→抽象的 の順に並んでいる、と思ったんです。


図中の番号に対応させますと、

1) は 固有名詞、または 固有の番号(出願番号とか) で検索できるもの。

2) は、目の前に 「開発テーマ」 や 「実験データ」 「仕様書」 など、現物でのイメージがあるもの。

3) は、形がないもの。一番、抽象的な検索能力が要求されるもの、でもあります。


3) に出てくる「抽象的」 を説明してみます。

・ 無効材料系の調査ですと、
基本的には 「対象出願の請求項」 という、具体的なターゲットがあります。

が、ズバリの資料が見つからないと、
検索範囲を周辺領域に広げるケースも多いですよね。
「先行例として、有効であろう範囲」 を想定しながら検索します。
     ↑↑
このあたりで、抽象的な思考が要求されるように思います。
※上の図で 「無効資料調査」 は 2)と3)、両方に線をつないであります。


・ 侵害予防調査

販売予定の商品スペック、は具体的なものです。

一方、調査では
対象製品に対して「どこの・誰の・どんな権利範囲」 が問題になるか、
複数のパターンを想定して動きます。

「どこの・誰の・どんな権利範囲?」 の予測精度を上げて、
検索条件に繋ぐ部分は、抽象的作業になります。


・ 用途探索系の調査 では

「社内に既存技術はある。何か他分野にも展開できないか・・・?」

この 「何か他分野」がわからない、だからこそ特許からヒントを得たい、とします。


この種の検索は、最も検索難易度が高いのかもしれません

一般的な情報検索というのは、
「具体的なキーワード」 とか 「用途」 とか、
調べる対象物がわかっていて、検索するものですが、

用途探索系は  「わからないから、ヒントを得たい」 検索なので、
これを「検索条件」 に繋ぐためには、かなり、抽象的な思考を要求されます。
キーワードのとり方にも、コツが必要だと思います。


さて、もう一度図をご覧ください。

3) 番目だけ、色を変えてあります。

私、2) と 3) の間に 「検索技術上の大きな違い」 があると思うのですよ!




長くなってきましたので、続きはまたこの次に。
ありがとうございました。



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