ブリジストンの知的財産報告書 2015年版が発行されました。
発明の日(4/18)に時期を合わせての発行、のようです。
ブリジストン|知的財産報告書
http://www.bridgestone.co.jp/corporate/library/ip_report/index.html
知的財産報告書は、
業界データや、財務データと合わせ読みすると、
より興味深く読めたりします。
たとえば、ブリジストンの場合。
・・・っと、ここで恒例「折り畳み」です。
まず最新版の「ブリジストンデータ」から
ブリジストンは、タイヤ業界で世界最大手です。
売上高は伸びていますが、
シェアは微妙に下がり続けている・・・
というか、「その他」が増え続けているのですよね。
新興国メーカーのシェアが、一貫して拡大し続けている業界です。

次に、ブリジストンの有価証券報告書(2014)から。
事業セグメントは「タイヤ」「多角化」と分類されています。
タイヤ部門が圧倒的に大きいのだな・・・と、軽く頭に入れまして。

知的財産報告書 2015へ。
たとえば、特許出願(公開)件数と登録件数の推移

出願は減少傾向ですよね。
2010→2014で、公開件数合計が数百件は減っています。
特に、日本の出願を絞っており、
海外はあまり変化なし、の様子です。
売上高は伸びているので、出願が増えても違和感なさそうなのですが。
本文に「LEAN(リーン)で、かつ大きな効果を生む出願権利化」とあるので、
絞り込みと重点化の施策をとられているのだと思います。
登録件数は、逆に増えていますが、
これは出願件数の多かった時期のものが、登録になっているのかも。
時間差はちょっと読めませんが・・・登録率も高そうです。
また、特許権の活用状況。

「活用」の詳細な定義はわかりませんでしたが、
実施中、将来実施予定、防衛・・・といった事柄を指すようです。
セグメント別売上高と対比すると、
多角化商品の特許活用率が高いな、と感じました。
他には、新興国メーカー&模倣品対策ということでしょうか、
意匠・商標について、多く説明されている点も印象的でした。

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