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2019/01/08

WIPOが選ぶ「世界の科学技術集積地トップ10」



こんにちは!サーチャーの酒井美里です。

この年末年始、WIPOのTwitter (@WIPO) で

The World's science and technology hotspots

という企画をしていました。

国際出願件数などみて、
科学技術の集積地トップ10 を選ぶ、というものです。


こちらの企画、元旦に偶然見かけたところ
関西地区(大阪・神戸・京都)が世界第6位とのことで、急に興味がわきまして。


研究機関の京都大学は「納得」のひとことですね!
最近ではIPS細胞の知財活動なども有名です。

そして、企業名では村田製作所が挙がっています。

これ、直観的に国際出願件数に基づいているのだと解釈したのですが
(WIPOが発表したトップ10なので。)
個人的には「関西でPCT出願が多い、といえば、パナソニックなのでは?」という
イメージを持っていました。(←あくまでもイメージ)

「本当はどうなの?」と、確認した結果がこちら。


国際公開日=2018年 (日本語国際公開のみ)
出願人居住地=大阪府・京都府・兵庫県 のいずれかで検索。出願人を集計。

関西地区では、やっぱりパナソニックがトップ
シャープも体力回復を感じさせる2位
WIPOのツイートにあった 村田製作所3位でした。


ですので、あくまでも推測ですが、
WIPOが選んだ、独自基準があって、
たとえば・・・
「関西では全体的に機械系の出願が多い。
 ⇒ 機械系の代表的な企業、といえば村田製作所」
というようなピックアップをしているのかも? と思いました。


さて・・・遡ってランキングを確認します。
6位~10位です。
10位 サンディエゴ(アメリカ)

9位 パリ(フランス)

8位 ニューヨーク(アメリカ)

7位 ボストン・ケンブリッジ(アメリカ)

6位 大阪・神戸・京都(日本)

とのこと。

特許の国際出願件数に基づいているため、
研究都市、というよりは
人口が多く、大企業の本社が集中する地域が
ランク入りしやすいのかな?という感じがありますが・・・?

5位から1位はどうなのでしょう。

ここで一旦折り畳みます。 記事の続きにどうぞ^^





5位



中国の北京。出願人はBOE

4位



アメリカのサンノゼ。有名なシリコンバレーですね。
出願人はGoogle


3位



韓国のソウル。
これも個人の感覚ですが・・・「わぁ!シリコンバレーより上!」という驚きが。
確かに特許公開数と国際出願数、いずれもシリコンバレーを上回っています。
出願人はLG電子が挙げられてます。
去年、曲がるスマホでも見かけたなー。


2位



中国の「香港と深圳」
中国で最も勢いがあるのかな。何かと話題の地域ですよね。
そしてこちらも、関西と同様「あれ?HUAWEIは?」と思いました。
(記事最後の資料もご参照ください)


そして1位は




東京と横浜!

本当に!?
ソウルより深圳より上なの?
ちょっと、驚いてしまいました。
※国際出願の件数に基づいているようです。

ちなみに、WIPOのWebサイト「統計情報」のページですと。

PCT国別出願件数は、米国・中国・日本 の順で



出願人TOP10では、やはりHUAWEIがトップになるそう。
下記はTOP10を国別にまとめたもの、です。



PCT出願件数では、やはり中国、米国が上回っているのですが、
「地域別」では、東京がトップ。
企業の密集度を表しているのだろうな、と感じました。

それでは!


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