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前回「続きはまた今度」 と言ってから もう1ヶ月近く!
しかも途中に別記事がいっぱい入ってるし。 (← 反省しろ。)
プロとアマチュアの続きシリーズ。
前回は
・ 情報検索の中には、
1) とても具体的で、固有名詞っぽい検索 と
2) 固有名詞はないかもしれないけれど、「現物」 がある検索、そして
3)「形がないもの」を網羅的に探す検索がある
と書きました。 (酒井個人の考え・とらえ方です。)
プロとアマチュアの違いは、2)「現物あり」 と 3) 「形がないもの」の中間あたりにある、とも。
この記事では、これを「調査設計」 と 「検索技術」 、また両者の比率で眺めてみます。
1) 必ずあるはず、を検索 ~ 番号検索や出願人検索など
このタイプで 「調査設計」 に相当するのは、
「正しい公報番号を知っておく」とか「正しい会社名を把握する」ことです。
そして、まず必要な検索技術は、
「入力規則通りに、番号・出願人名などを入力する」 ことですね。
もう少し追加するなら
「データベースのスペックを理解して検索する」 事なども、入るかもしれません。
たとえば、自分が使っているデータベースでは、「公報発行時の出願人名」を使う方がいいのか、「現在の社名を入力」すればいいのか、といった判断が、ここに入ります。
番号や会社名は、そう見間違えたりしないもの、とすると、
得られる結果の多くは、
「データベースが適切・的確に操作できるか」 で、左右されます。
「検索技術」のウェイトが高い、といえそうです。
※ 「新旧社名を把握する」 とか 「分割出願・関連出願を漏れなく把握する」系は、網羅・徹底の要素が入ります。「新旧社名の把握まで → 網羅的検索」 「社名が把握できて、実際に検索 → 固有名詞で調査」 と分けて考えると、スッキリするかと。
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2) 予備的知識を得る検索 ~ 現物やスペックがある
このタイプの検索の要点はふたつ。
1つは 「現物やスペック」 のポイントを特定すること。
こちらが調査設計になります。
2つめは 特定したポイントを 「検索システムが答えを出しやすい言語」 に翻訳すること。
答えを出しやすい言語、というのは、
日本語キーワードのとり方や、分類の選び方。
こちらは 検索技術 に相当します。
両者の関与度を比率でいったら、うーん、
感覚的には 5:5 でしょうか。
調査設計(調査のポイント)ができていないと、根本的に答えがブレますし、
調査設計は良くても、検索技術が弱いと、
調査ポイント通りに検索ができなかったり、
的確なピンポイントサーチができなくて、時間がかかったりします。
3) 網羅的・徹底的な調査 ~ 形のないもの
このタイプの検索、
個人的には 調査設計のウエイトが8割~9割だと思います。
いい設計ができれば、答えは出たも同然、
設計が決まらないと、答えを出そうにも出せない、って感じです。
検索技術的には、「網羅・徹底系に特有」な技術って比較的少ないし、
「調査計画を、検索システムが答えを出しやすいよう翻訳する」ことが基本になります。
(このあたりは、前述の「予備的知識を得る検索」 のケースと同じですね。)
「網羅・徹底系」の調査設計というのは、
現物やスペックから、直接読み取りにくい部分、
たとえば
「こういう請求項で来られたら、侵害になる可能性があるかも」 とか、
「この構成と経過情報なら・・・こういう公知資料Aなら見つけられるかも。
そらなら合わせ技で、Bを書いてある資料があればいいかな?」 といった事を考えつつ、
「それを調査するなら、ここを見ると良さそう!」
と、調査範囲の候補を作っていくイメージ、です。
繰り返しになりますが、
検索技術的には、特殊なスキルってそれほどない、と思うのです。
(それほど、って事は、少しならあるんですけど。でも少しだけですよ。)
もし「調査しにくい」と 感じられる事があるのなら、
それは、
調査設計の面で 「ここまで」が見出しにくかったり、
調査設計を検索式に落とすところ、に、
苦手意識を感じていらっしゃるのかもしれませんね。
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